ピンク色の鳥が大集合!世界の種類と生態を徹底紹介

ピンク色の羽を持つ鳥は、その鮮やかな姿で人々を魅了します。
また、その鮮やかな体色はただ美しいだけでなく、食性とも深く関係していることが知られています。
代表例のフラミンゴをはじめ、世界には多様な種類のピンク色の鳥が生息し、体色も種ごとに微妙に異なります。そのピンク色はどのようにして生まれるのか、どんな生態を持っているのか――興味を持つ方も多いことでしょう。

本記事ではピンク色の鳥の魅力に迫りつつ、主な種類や特徴、生息地、色のヒミツなどを最新情報を交えて詳しく解説します。専門家も注目するテーマです。

ピンク色の鳥の代表的な種類

ピンク色の鳥には、水辺に生息する大型の水鳥から、鮮やかな色を持つオウム類までさまざまな種類があります。それぞれの鳥は独自の生態や分布域を持ち、体色や模様にも違いがあります。

比較表: 代表種の特徴を比較

種名 主な生息地 羽の色・特徴 主な食べ物
フラミンゴ (オオフラミンゴなど) アフリカ・南米・アジアなどの浅瀬 鮮やかなピンク~オレンジ色 藻類・甲殻類(カロテノイド)
ベニヘラサギ (ローズスプーンビル) アメリカ南部~南米の湿地 淡い桃色~紅色 魚類・甲殻類など
モモイロインコ (ローズコーカトゥ) オーストラリア全域 頭と体はピンク、翼は灰色 種子・果実
モモイロペリカン ヨーロッパ南東部~アジア、アフリカ 普段は白色だが繁殖期に淡いピンク色に変化

フラミンゴ

まずピンク色の鳥で最も有名なのがフラミンゴです。フラミンゴには世界に6種類(ヨーロッパフラミンゴ、チリーフラミンゴ、コフラミンゴなど)が存在し、アフリカ、南アメリカ、南アジアなどの温暖な湿地に群れで暮らしています。長い脚と細長い首を持ち、よく片足で立つ姿が印象的です。その体色は食べ物によるもので、プランクトンや小さなエビ類に含まれるカロテノイドが羽毛をピンク色に染めています。幼鳥は灰色や白色ですが、親が分泌する栄養分を含む“フラミンゴミルク”で育てられ、生後数年でピンク色に変化します。繁殖期にはオス・メスが協力して巣を作り、砂山に1個の卵を産みます。一夫一婦で協力的に子育てを行う社会性の高い鳥でもあります。

ベニヘラサギ(モモイロヘラサギ)

北アメリカ南部から南米にかけて棲むベニヘラサギは、その名の通りヘラ状のくちばしを持つトキ科の水鳥です。胸や背中の羽は淡い桃色~紅色で、頭部は無羽の青緑色になります。クチバシで水中の小魚や甲殻類を漉し取って食べることで羽色がつくため、年齢や餌の摂取量によって色合いが変化します。若鳥は頭部に白い羽毛がありますが成長すると成熟し、繁殖期には首から胸に美しい飾り羽(肩冠羽)が現れます。干潟や河口、マングローブ林で群れを作り、早朝や夕方に活発に採餌します。19世紀には羽毛目的の乱獲で激減しましたが、保護で個体数は回復しつつあります。

モモイロインコ・クルマサカオウム

オーストラリアにはピンク色のインコやオウムもいます。代表的なのがモモイロインコ(ガラ)です。体長約35cmほどのこのインコは体の前面が鮮やかなピンクで、頭や背中は灰色がかったピンクを帯びます。オープンなサバンナや草原で群れを作り、地面を歩きながら種子や果実をついばみます。一度つがいができると一生そのつがい関係が続き、子育ても協力します。もう一種はクルマサカオウム(メキシコウダイカンムリヅルではなく、ケープコーカトゥー)で、こちらもピンクと白の羽色が特徴です。いずれも野生では種子食ですが、飼育下ではペレットや野菜などを食べます。

その他のピンク色の野鳥

ほかにもピンク色の羽を持つ鳥は存在します。アメリカの東北部に飛来するモモイロペリカンは、通常は白い羽毛ですが繁殖期に全身が淡い桃色に染まることで知られます。また、鳥というよりもスズメ目のベニホオジロ(ロングテイルローズフィンチ)や、ベニスズメなど小型種でも頬がピンク色を帯びるものがあります。さらに、南米に生息するホウアカトキやクロヅラヘラサギなどは全身が赤みを帯びる鳥で、日本の動物園でも出会える例があります。

ピンク色の鳥の色が生まれるしくみ

ピンク色の体色がどのようにしてできるのかは、鳥種によって大きく異なります。繰り返し観察される共通点として、多くの水鳥では食物中の色素が関係していますが、オウム類では遺伝的な色素や羽の構造による例もあります。

カロテノイドと食べ物

フラミンゴやベニヘラサギなどの水鳥は、藻類や甲殻類に含まれるカロテノイドという色素を体内で吸収し、羽をピンク色に発色させています。鴨川でよく言われるように「フラミンゴは食べ物でピンクになる」と言われるのもこのためです。動物園ではフラミンゴフードにカロテノイドを添加して鮮やかな色を保たせています。一方で、一切カロテノイドを摂らないと徐々に色が抜け、やがて白っぽくなることも知られています。

遺伝的要因と個体差

一方、モモイロインコやクルマサカオウムのようなオウム類では、基本的に遺伝子で決まる色素によって体色が現れます。これらの鳥は生まれつきピンク色の色素を持ち、食べ物によらずそのままピンクに見えます。また、同じフラミンゴでも種類によってピンクの濃淡が異なるように、遺伝的な差で個体や種ごとに色味に幅が出る場合もあります。

成長や季節による変化

ほとんどのピンク色の鳥では、幼鳥期と成鳥期で羽色が変わります。たとえばフラミンゴは幼鳥時に灰色で、繁殖までに数年間かけて徐々にピンク色に変わります。モモイロペリカンも平時は白いのに繁殖期に薄くピンクがかるなど、季節性で体色が変わる例があります。ベニヘラサギでは、繁殖期に首から胸にかけて色鮮やかな飾り羽が出現するなど、成長段階や繁殖状況によって色調が変化することがあるのです。

ピンク色の鳥の生息地と分布

ピンク色の鳥が生息する環境は種によって異なりますが、多くは水辺や湿地、または広い森林・草原などが舞台です。それぞれの地域で特徴的な種が見られます。

熱帯・亜熱帯の湿地

フラミンゴやベニヘラサギは、主に熱帯や亜熱帯の湖沼・河口・湿地帯で見られます。大量の水鳥が群れを作れる水深の浅い塩水湖や泥炭地に飛来し、小魚やプランクトンを採餌します。また、ベニホオジロなどの紅色系の小型鳥も、アマゾン川流域など豊かな湿原で観察されます。多くの場合、渡り鳥として季節ごとに飛来し、大規模なコロニーで繁殖します。

オーストラリアの広大な大地

オーストラリア大陸には、モモイロインコやオウム類が広く分布しています。これらは乾燥した草原地帯や開けた林地で群れを作り、地上で移動しながら種子や果実を食べます。都市周辺の公園や農耕地にも適応し、地元の風景になっています。飼育環境が整えば寒い地域でも数年生きる種類ですが、野生では温暖な気候を好む傾向があります。

日本で見られるピンク色の鳥

日本には野生ではピンク色の鳥はいませんが、動物園や水族館で見ることができます。例えば鹿児島の城山動物園ではチリーフラミンゴやコフラミンゴ、ピンクのモモイロペリカンが展示されており、神戸どうぶつ王国でもフラミンゴが人気です。また、フラミンゴやベニヘラサギは環境条件が似た日本の湿地で越冬することもありまれに観察されることがあります。昆虫など小鳥では、広島市安佐動物公園などでベニスズメ類の仲間を飼育している例もあります。

ピンク色の鳥を観察するには

ピンク色の鳥に出会うには、世界各地の水鳥保護区や動物園の利用が近道です。ここでは国内外でピンク色の鳥を観察できるポイントをご紹介します。

動物園や施設で観察

  • 鹿児島・城山動物園:チリーフラミンゴ、コフラミンゴ、モモイロペリカンが見られる
  • 神戸どうぶつ王国:フラミンゴのほか、アジアにすむ他のピンク系水鳥を展示
  • 天王寺動物園:モモイロインコ(ガラ)やクルマサカオウムなどオーストラリアの鳥も観察できる
  • 上野動物園(東京):フラミンゴの群れとともに海外のフラミンゴを紹介している

これらの施設では館内ガイドや解説板で生態の説明もあるので、種の違いや色の秘密を学びながら楽しめます。

自然の中で出会うコツ

野生のピンク色の鳥を見るには、たいてい水辺の湿地や塩湖を訪れることがポイントです。例えば東南アジアやアフリカの塩湖、南米の広大な潟湖には季節によってフラミンゴが飛来します。またベニヘラサギは冬季に日本の西南端(九州や沖縄)まで越冬に来ることがあります。観察する際は早朝や夕方の採餌時間を狙い、双眼鏡で遠くの群れをチェックすると出会いやすくなります。

写真や映像で楽しむ

旅行が難しい場合は、写真集や動画、ドキュメンタリー映像などで間接的に観察する方法もあります。フラミンゴやカラフルなインコ類をテーマにした書籍やSNSでは、世界中の野鳥写真家が高精細な画像を多数公開しています。特に自然保護区や野鳥観察サイトでは、最新の渡り情報や現地の写真付きレポートが得られるため、ピンク色の鳥をより深く知る手助けになります。

まとめ

ピンク色の鳥はその美しい姿から世界中で注目される存在です。フラミンゴやベニヘラサギ、モモイロインコなど主な種は、生息環境や食性、遺伝的な特徴によってそれぞれ異なるピンク色を発現します。食物中の色素で発色する水鳥もいれば、遺伝的にピンクの羽を持つオウム類もおり、多様な仕組みがあることが分かりました。私たちは動物園や自然保護区でこれらの鳥を観察でき、写真や映像でもその魅力を楽しめます。この記事が、ピンク色の鳥たちの魅力と最新の知見を理解する一助となれば幸いです。

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