キビタキ メスの特徴と見分け方|生息地や鳴き声も解説

キビタキは森の中を鮮やかに彩る夏鳥として知られていますが、雄に比べて地味な色合いのメスには意外とスポットが当たりません。特に初心者にはオスとの違いや他の地味なヒタキ科との区別が難しく感じられます。このページではキビタキのメスの外観や生態をわかりやすく解説し、観察時に役立つポイントもご紹介します。

キビタキのメスの特徴と見分け方

キビタキのメスは、雄に比べて落ち着いた色合いが特徴です。体長はオスと同じく約13~14cmで、翼と尾を含めた全長もほぼ同じくらいです。

  • 背中や翼は緑みを帯びたオリーブ色
  • 腹部や胸は白っぽい色合いで、喉に薄い黄色が入ることが多い
  • 顔には目先から後頭部にかけて淡い白いライン(眼先線)が入る
  • 翼には2本の淡い翼帯(肩羽の先端の白線)が見える
  • 雌雄で色合いが違い、オスの黒や黄色はない

短いくちばしと丸みのある頭、スマートな体型は共通です。雄と比べて派手な色がないため、じっとしている姿はやや地味に映りますが、目の周りの白斑や翼帯は見分けのヒントになります。なおキビタキのメスは、同じ時期に渡来するオオルリやルリビタキ、ジョウビタキなど雌鳥ともよく似ているため、特徴を知っておくことが大切です。

外見の特徴

キビタキのメスの上面はオリーブ色で、下面は白っぽく、胸元に薄い黄色味が入ります。頭部や頬は灰褐色で特に黒いアイマスクはなく、顔の基調は地味です。目の横には淡い白い線があり、これが目立つポイントとなります。翼には淡い翼帯が2本見られ、動いた際に白い線がチラリと目に入ることがあります。尻尾は緑がかった茶色で、飛ぶと内側に白斑がちらつくことがあります。全体としてカラーリングは抑えめですが、メス独特の落ち着いたバランスが感じられます。

オスとの違い

オスは濃い黒と鮮やかな黄色・オレンジの配色が目立ちますが、メスはこれらの色がほとんどありません。オスは顔全体が黒く覆われており、胸は深い黄色をしていますが、メスは顔から胸にかけて淡い茶色~黄土色で、黒い部分はありません。また、オスは尾羽の先端が一部黄色であることが多いですが、メスは尾羽も地味で黄斑は目立ちません。鳴き声でも大きな違いがあり、オスはさえずるのに対し、メスはほとんどさえずりません。こうした色彩と行動の違いから、見た目だけでなく声を手掛かりにして識別すると良いでしょう。

幼鳥との違い

キビタキの若いオス(第一回夏羽)も地味な羽色をしており、メスそっくりになることがあります。特に若いオスは全身に茶褐色がかっていて、成鳥オスのような顕著な黒やオレンジが出ていません。そのため成鳥メスと若オスの区別は難しく、しばしば「メス型」などと呼ばれます。強いて言えば、若オスは春が過ぎた頃から背中や尾の付け根に藍色が現れはじめることがありますが、遠くからは判別できない場合もあります。特に鳴き声ではメスがほとんど鳴かないのに対し、若オスはまだつたないながらもオスのさえずりの片鱗を見せる場合があるため、観察時は声にも注意すると若オスの可能性に気付けます。

キビタキのメスの生態と行動

キビタキのメスは主に春から夏にかけて日本で子育てを行います。オスとペアを作った後、森の中で巣をつくり始め、繁殖期の大半は子育てに専念します。雌は、小さな樹洞や枝分かれした場所に幹質の素材(コケや枯れ葉など)を集めてほぼ単独で巣を組みます。

繁殖期の行動

日本では4月末頃に渡来したキビタキはまず縄張りを確立し、つがいになります。メスは8~10mくらいの高いところに樹洞を見つけ、そこに3~5個の卵を産むのが一般的です。卵の抱卵期間は約12~13日とされ、その間はほぼメスだけが巣に残ります。オスはメスのすぐ近くで見張り役を務め、外敵が接近すると警戒音を出したり、激しく羽音を立てて威嚇します。興味深いことに、キビタキでは他の多くの鳥類に見られるような「オスが抱卵中のメスに餌を運ぶ」行動はほとんど観察されません(オスは抱卵期は主に巣の周囲を守ります)。

雛が孵化すると、メスの単独育雛が崩れ、オスも餌を運んで子育てに参加するようになります。初期は成長に伴いメスの世話が中心ですが、数日後にはオスも加わり、親二羽で交代で雛に餌を与えます。雛は誕生から約2週間で巣立ち、その後もしばらく両親から餌をもらいながら過ごします。

採食行動

キビタキのメスは昆虫食で、繁殖期には森の中で昆虫やクモ類を食べます。とくに興味深いのは、巣を離れすぎないような採食方法をする点です。メスは巣に近い場所でホバリング(空中停空飛行)を使い、葉の先端にいる虫を素早くつかまえることが観察されています ([torizukan.com](https://torizukan.com/2023/06/17/narcissus_flycatcher/#:~:text=%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%80%81%E6%8E%A1%E9%A3%9F%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AB%E8%8B%A5%E5%B9%B2%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%81%AF%E5%B7%A3%E3%81%AE%E8%BF%91%E3%81%8F%E3%81%A7%E9%A4%8C%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%8B%EF%BC%9F%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%AF%E3%80%81%E6%94%BE%E5%8D%B5%E6%9C%9F%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AF%E9%A4%8C%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%99%82%E9%96%93%E3%82%92%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%A8%E3%80%81%E5%8D%B5%E3%81%8C%E5%86%B7%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%81%20%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%A7%E3%80%81%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%81%AF%E5%B7%A3%E3%81%8B%E3%82%89%E9%9B%A2%E3%82%8C%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%A7%E3%80%81%E3%83%9B%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%82%92%E5%A4%9A%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E8%91%89%E3%81%AE%E5%85%88%E7%AB%AF%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%E8%99%AB%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%82%92%E6%8D%95%E3%81%BE%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%80%82))。このように寄り道せず効率よく採食することで、卵や雛が冷えすぎないようにしています。オスはより広い範囲を飛び回って採食するため、メスより高い木の上などでも虫を探します。

例えば、繁殖期のキビタキのメスは巣に近い場所でホバリングを多用し、葉っぱの上にいる昆虫を捕らえます。こうした採食法なら、メスは巣を頻繁に離れる必要がなく、卵や雛を温め続けることができます。

秋になると、キビタキのメスは虫だけでなく果実や種子も食べるようになります。日本の秋の森では、コナラなどドングリ類の種子や木の実をついばむ姿がよく見られます。越冬地である東南アジアでは樹上で主に昆虫や果実を食べていると考えられますが、詳しい記録はまだ少なく、今後の解明が期待されます。

鳴き声

キビタキの雄は美しいさえずりで知られますが、メスはほとんどさえずりません。さえずる代わりに、短い地鳴きや接近時の小さな鳴き声しか出さないのが特徴です。観察記録によれば、メスが発する声には「ヒリリリィッ」「プリッ」といった弱い鳴き声があるとされています ([torizukan.com](https://torizukan.com/2023/06/17/narcissus_flycatcher/#:~:text=%E3%81%93%E3%81%AE%E9%9F%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B3%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%84%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%81%AE%E4%BB%B2%E9%96%93%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%81%AE%E9%B3%B4%E3%81%8D%E5%A3%B0%E3%81%AB%E3%82%82%E4%BE%8B%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%B3%B4%E3%81%8D%E5%A3%B0%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%80%81%E4%BB%96%E7%A8%AE%EF%BC%88%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%81%EF%BC%89%E3%81%AB%E4%BC%BC%E3%81%9F%E9%B3%B4%E3%81%8D%E5%A3%B0%E3%82%82%E7%99%BA%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E5%80%8B%E4%BA%BA%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%81%AF%E9%B3%B4%E3%81%8D%E7%9C%9F%E4%BC%BC%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E8%A8%B3%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%80%81%E3%82%AD%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%AD%E5%9B%BA%E6%9C%89%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA%EF%BC%88%E9%B3%B4%E3%81%8D%E6%96%B9%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82))。これらの声は非常に控えめで、メス本人が近くにいないと聞き取りにくいため、声でメスを確認するのは難しいことが多いです。

キビタキの生息地と分布

キビタキは日本列島全域で繁殖する代表的な夏鳥で、北海道南部から九州まで広く分布しています。なお国外では中国東北部やロシア極東部(ウラジオストク周辺)でも繁殖記録がありますが、日本が生息地の中心です ([torizukan.com](https://torizukan.com/2023/06/17/narcissus_flycatcher/#:~:text=%E4%B8%80%E8%A8%80%E3%81%A7%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%80%81%E3%82%AD%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%B9%81%E6%AE%96%E9%B3%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A9%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%89%E3%81%9A%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E4%BD%8F%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%9C%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%82%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82%20%E7%B9%81%E6%AE%96%E5%9C%B0%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%81%E6%9C%AC%E5%B7%9E%E3%80%81%E5%9B%9B%E5%9B%BD%E3%80%81%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E5%9B%BD%E5%A4%96%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%8D%97%E6%9D%B1%E9%83%A8%EF%BC%88%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AF%E3%81%AA%E3%81%A9%EF%BC%89%E3%81%A7%E3%82%82%E7%B9%81%E6%AE%96%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E4%B8%BB%E3%81%AA%E7%B9%81%E6%AE%96%E5%9C%B0%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E8%B6%8A%E5%86%AC%E3%81%AF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E8%B5%A4%E9%81%93%E7%9B%B4%E4%B8%8B%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%84%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%20%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%9B%A8%E6%9E%97%E3%81%A7%E3%81%AF%E9%80%9A%E5%B9%B4%E6%98%86%E8%99%AB%E3%81%8C%E5%87%BA%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E5%86%AC%E5%AD%A3%E3%82%82%E6%98%86%E8%99%AB%E3%82%92%E4%B8%BB%E3%81%AA%E9%A4%8C%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82))。繁殖シーズンが終わると秋には東南アジアへ渡り、フィリピンやボルネオ島付近の熱帯林で越冬します ([torizukan.com](https://torizukan.com/2023/06/17/narcissus_flycatcher/#:~:text=%E4%B8%80%E8%A8%80%E3%81%A7%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%80%81%E3%82%AD%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%AD%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%B9%81%E6%AE%96%E9%B3%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A9%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%89%E3%81%9A%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E4%BD%8F%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%9C%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%82%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82%20%E7%B9%81%E6%AE%96%E5%9C%B0%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%80%81%E6%9C%AC%E5%B7%9E%E3%80%81%E5%9B%9B%E5%9B%BD%E3%80%81%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E5%9B%BD%E5%A4%96%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%8D%97%E6%9D%B1%E9%83%A8%EF%BC%88%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AF%E3%81%AA%E3%81%A9%EF%BC%89%E3%81%A7%E3%82%82%E7%B9%81%E6%AE%96%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E4%B8%BB%E3%81%AA%E7%B9%81%E6%AE%96%E5%9C%B0%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82%20%E8%B6%8A%E5%86%AC%E3%81%AF%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E8%B5%A4%E9%81%93%E7%9B%B4%E4%B8%8B%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%84%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%20%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%9B%A8%E6%9E%97%E3%81%A7%E3%81%AF%E9%80%9A%E5%B9%B4%E6%98%86%E8%99%AB%E3%81%8C%E5%87%BA%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E5%86%AC%E5%AD%A3%E3%82%82%E6%98%86%E8%99%AB%E3%82%92%E4%B8%BB%E3%81%AA%E9%A4%8C%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82))。

生息環境は主に里山や低山の落葉広葉樹林で、混交林でも見られます。キビタキは樹冠の中~上層でさえずることが多いですが、メスは緑の中ほどや林床近くで昆虫を探します。都市近郊でも、緑豊かな大きな公園や森林のある住宅地などで渡りの途中に立ち寄ることがあります。事実、東京や大阪近郊の公園でも、春と秋にキビタキが確認されることが珍しくありません。

キビタキのメスと似ている鳥との識別

キビタキのメスはオオルリやルリビタキ、ジョウビタキの雌鳥と色合いが似て見えがちです。特にオオルリのメスは色が近く、混同しやすいことで有名です。以下の表は、キビタキのメスとオオルリのメスの主な違いをまとめた比較表です。

特徴 キビタキ♀ オオルリ♀
全長 約14cm 約16cm
背の色 オリーブ色 灰褐色
腹・胸 白っぽく、喉が淡黄色 胸から腹まで変わらない焦げ茶色系
喉下の白色部 幅広い淡白色(消えかけた輪のよう) 細くてくっきりした白い線

オオルリのメスとの違い

形状的にはどちらもヒタキ科の地味な雌ですが、いくつか見分けのポイントがあります。まず体色のトーンで、キビタキ♀はオオルリ♀に比べて全体的に淡いベージュ~黄味がかった色です。一番の違いはお腹から胸にかけてで、オオルリ♀は胸の下まで焦茶色系の色が続きますが、キビタキ♀は胸元から白っぽくなり、喉元のみ薄い黄色です。また嘴の下端から目の下にかけての白色部の幅にも差があり、キビタキ♀のほうがその白さが広く、オオルリ♀は細い白線に見えます ([torizukan.com](https://torizukan.com/2023/06/17/narcissus_flycatcher/#:~:text=%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AE%E8%AD%98%E5%88%A5))。これらの点に注意すれば、実際の観察で両種を区別できるようになります。

ルリビタキ・ジョウビタキのメスとの違い

ルリビタキ(赤橙色の胸や白い眉斑がある)やジョウビタキ(顔に明瞭な眉斑があり、腹がオレンジ)が日本に多いため、巷で混同されることは少ないですが、念のために触れておきます。ルリビタキのメスは全体的に小型で、額から目先にかけて白い眉斑があり、尾にも青が残るタイプもいます。ジョウビタキのメスは腹から脇にかけて鮮やかな橙色があり、頬に白い線が入ります。どちらもキビタキ♀にない特徴を持つので、一目で見分けられるでしょう。

キビタキのメスの観察ポイント

キビタキのメスを見るには、繁殖期の初夏から夏前にかけてが最適です。この時期、森でオスのさえずりを聞いたら、その近くにメスが潜んでいることがあります。繁殖期はだいたい5~7月頃で、特に5月中旬から6月にかけては活動が活発です。秋の渡り(9~10月)にも観察機会があり、森林公園などでメスが見られることがありますが、本土では繁殖期の方が見つけやすいでしょう。

  • 観察時期:春から初夏(5~6月)が繁殖期で見つけやすい。秋の渡り時(9~10月)にもまれに出会える。
  • 観察場所:落葉広葉樹林の林内や林縁、山道沿いが狙い目。メスは木陰でじっとしていることが多いので、オスの近くや下草をよく探す。
  • 探し方:オスのさえずりが聞こえたら、その下や周辺で羽の地味な個体に注目する。道路や水辺で巣材を集めることもあるため、こうした場所での足下を観察するのも有効。

キビタキのメスは非常に用心深いので、双眼鏡でそっと覗き込むくらいがちょうどよいです。特にオスが高い木で鳴いている場合、メスは低い位置におり、薄暗い場所に潜んでいることが多いので、葉が途切れた場所や斜面の下部なども確認しましょう。

まとめ

キビタキのメスはオスほど華やかではありませんが、淡いオリーブ色の背中や白い胸部、眼先の淡い白線など特徴的な点があります。オスとの違いとしては、黒色や鮮やかな黄色がないこと、さえずらないことに着目するとよいでしょう。また、オオルリのメスと似ていますが、体色の薄さと喉下の白色部の広さで見分けられます。繁殖期は日本の森林で活動し、巣作りや子育てにメスが大きく関わっています。観察の際はオスの鳴き声を手掛かりにしつつ、低い位置や林縁を探すのがポイントです。以上の特徴を参考にすれば、キビタキの美しいメスを見つける楽しみが増えることでしょう。

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