野鳥を撮影した写真から鳥の名前を調べたいとき、最近はAI識別技術を活用した無料アプリやサービスが充実しています。初心者でも使いやすいGoogleレンズやコーネル大学発のMerlin Bird ID、自然観察アプリSeekなどで、撮影した鳥の写真から簡単に種類を特定できます。これらのツールはすべて無料で利用でき、名前だけでなく鳥の特徴や生態情報も学べるため、自然観察がさらに楽しくなります。これらのAIツールはスマホのカメラ操作だけで自動的に種名候補を提案してくれる利便性も魅力です。本記事では、写真を使って鳥の名前を調べる無料ツールと、成功のコツを分かりやすく解説します。
目次
写真から鳥の名前を無料で調べる方法
GoogleレンズはGoogleの画像解析ツールで、スマホのカメラ機能を使って被写体を判定します。鳥の写真を撮影してGoogleレンズで解析すると、類似する鳥の名前や情報が候補として表示されます。Androidでは標準搭載、iPhoneでもGoogleアプリから利用可能で、いずれも無料です。注意点としては、画質が悪い写真や珍しい鳥の場合はうまく識別できないことがあります。逆光や手ブレがないように鮮明な写真を用意すると、より正確な結果が得られます。
画像認識サイトを利用する
AIによる画像認識サービスを提供するウェブサイトも存在します。たとえば、動物の写真をアップロードすると種類を判定してくれる無料サイトがあります。これらは鳥だけでなく、魚や昆虫など幅広い生物を対象としており、数百万枚の学習データから候補を割り出します。
ただし、必ずしも日本語表示ではない場合があることや、鳥以外の対象が多いので背景まで写った写真では思い通りに同定できない場合があります。
鳥をクローズアップした写真を用意し、結果が不自然なときは別の角度や方法でも試してみましょう。
SNSや掲示板で聞いてみる
SNSやフォーラムで鳥好きのコミュニティに質問するのも一つの方法です。TwitterやFacebookの野鳥グループ、またはYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトに写真を投稿すると、専門家や愛鳥家が答えてくれることがあります。たとえば過去には無料の図鑑サービス 図鑑.jp がキャンペーンで野鳥同定を受け付けたこともありました。
ただし、投稿先によって「画像を勝手に利用される」「回答が得られない」などのリスクも考えられるため、個人情報の扱いには注意しつつ利用しましょう。
写真から鳥の名前を調べる無料アプリ・サービス
Merlin Bird ID (コーネル大学)
Merlin Bird IDはアメリカ・コーネル大学鳥類研究所が公開する無料アプリで、写真や鳴き声から世界中の野鳥を効率よく識別できます。1万種以上の鳥のデータを収録し、日本語表示にも対応。使い方は簡単で、画面上で「写真で識別」モードを選び、撮影または登録した画像を読込むだけです。すると「最も可能性が高い鳥」が示され、その他の候補リストも確認できます。分布図や解説、実際の鳴き声の再生機能も備わっており、識別結果から関連情報を詳しく学べます。世界中のバードウォッチャーに利用されている定番アプリで、常に最新のデータにアップデートされています。
Picture Bird
Picture Bird(ピクチャーバード)はAIによる画像認識で鳥を判別するアプリです。写真を撮影またはアップロードするだけで、10000種以上の鳥から最適な候補を瞬時に表示します。98%以上の高精度をうたっており、美しいUIと詳細な図鑑情報が人気です。
鳥を判別すると、その種のコレクションに保存でき、あとから見返すこともできます。基本機能は無料で使え、広告表示のない設計になっています。
Seek by iNaturalist
Seek by iNaturalistは、世界中の生物観察データが集まるiNaturalistが提供する無料アプリで、鳥の写真から種類を推定します。スマホで写真を撮ると、それをAIが解析して候補リストを出してくれる仕組みです。Seekはユーザー登録なしで使え、広告もありません。
もっと詳細に調べたい場合はiNaturalist本体で同じ画像を共有して、コミュニティによる確認結果を参照することもできます。観察報告機能も備わっていて、自分だけの野鳥記録をためておくことが可能です。
その他の無料アプリ
先述のほか、無料で使える鳥識別アプリは他にもあります。たとえばBirdNETはGoogleとCornell大が共同開発したアプリで、鳥の鳴き声から種を判別できます(写真ではなく音声用ですが、並行利用で役立ちます)。
国内向けとしては野鳥図鑑アプリなどがあり、こちらは写真検索機能だけでなく凡例から鳥を探すモードも備えています。いずれも基本機能を無料で提供しているので、好みや用途に応じて選ぶとよいでしょう。
鳥の写真から名前を調べるコツ
鮮明でわかりやすい写真を撮る
鳥の同定精度を上げるには、できるだけ鮮明で大きく写った写真を用意しましょう。
鳥に近づいてピントを合わせ、明るい日中に撮影すると細部がはっきり見えます。特に羽毛の模様や色合い、翼の形状などは重要な手がかりです。
逆光やブレている写真ではAIも特徴を正確に読み取れないので、撮影する際は静止した瞬間を狙い、快晴の日光を正面から当てるなどして撮るのがおすすめです。
特徴的な姿や色彩を捉える
鳥の種類を特定する際には、特徴的な部分を捉えることが重要です。たとえば、クチバシの形や足の色、目のまわりの模様、冠羽(頭の羽毛)の有無などに注目しましょう。
鳥が羽を広げた状態や横向きの姿は識別に役立ちます。AIは人間が見落としがちな斑点や色彩パターンも読み取るため、模様が分かるアングルの写真を残しておくとあとで比較しやすくなります。
季節や場所の情報を加える
写真以外に「いつ」「どこで撮影したか」という情報も同定に役立ちます。野鳥の多くは季節や地域によって見られる種が決まっているため、撮影日や観察場所(山地、川辺、街中など)を記録しておくと候補を絞りやすくなります。例えば春に渡ってくる夏鳥や、冬季にしか見ない冬鳥などです。
スマホのGPSを利用するアプリや撮影時の位置情報を活用すれば、アプリ側で自動的に地域情報が反映される場合もあります。また、撮影した季節をメモしておくだけでも同定のヒントになります。
まとめ
写真から鳥の名前を調べるには、スマホ用の無料アプリや画像認識サービスを活用するのが手軽で便利です。
Merlin Bird IDやPicture Bird、Seekなど高性能なアプリを使えば、撮影した写真から種名候補が瞬時に得られます。
しかしAI判定にも限界があるため、結果を鵜呑みにせず複数のツールで確認することが大切です。写真はできるだけ鮮明に撮影し、必要に応じて生息地や時期の情報を付加すると精度が上がります。
これらの無料ツールをうまく使いこなし、未知の野鳥に出会ったときに名前を調べる楽しみを味わってください。