冬に庭に来る野鳥の種類と特徴

冬になると庭に来る野鳥の姿が増え、身近な庭先でもスズメやメジロなどの小鳥を観察しやすくなります。鮮やかな羽色や愛らしいしぐさを見せる彼らの姿は、冬の庭に潤いをもたらします。
本記事では、そんな冬の庭に飛来する代表的な野鳥とその生態を詳しく紹介します。さらに、観察や餌付けのポイントも解説するので、これからの冬のガーデニングや野鳥観察がより魅力的になることでしょう。

冬に庭に来る野鳥の種類と特徴

スズメは日本で最もよく知られる小鳥で、冬でも庭先に群れで飛来します。茶褐色の小さい体に丸いフォルムが特徴で、地面に落ちた米粒やヒエなどの穀物をついばむ姿が見られます。寒い日には水飲み場で水を飲んだり、水浴びしたりすることもあります。
スズメは警戒心が強くはないため、エサを置いておくと安心して庭に残り、季節を問わず庭に来る野鳥たちを引き寄せるきっかけにもなります。

メジロは鮮やかな緑色の羽と、白いリング模様の目元が可愛らしい小さい鳥です。冬になると柑橘類など甘い果物を好み、庭にミカンやリンゴを吊るしておくと飛来します。群れで行動する習性があり、比較的警戒心は強いものの、果実につられて水浴び場にも姿を見せることがあります。小鳥用のフルーツゼリーも好物で、寒い日でもしっかりと栄養を摂って冬を越します。

シジュウカラは頭から背中にかけて黒い帽子をかぶったような模様と、白いほおが特徴的な鳥です。エサ台ではヒマワリの種やピーナッツを器用にくちばしで割って食べる姿が見られます。警戒心はそれほど高くなく、人の気配があっても比較的近くまで来ることがあります。冬でも活発に動いており、牛脂などの高脂肪エサを好んで食べるため、エサ台に多様なエサを用意しておくと庭に集まりやすくなります。

ヒヨドリはやや大きめの中型の鳥で、灰褐色の体と大きく開いた口が特徴的です。主に果実や花の蜜を好み、冬には柑橘類を求めて庭にやってきます。つがいで行動することが多いですが、複数羽で飛来することもあります。ヒヨドリは非常に食欲旺盛で、庭に置いたミカンや焼き芋の皮などを食べ散らかすほどです。ただし他の小鳥を追い払うこともあるため、エサの量や種類には注意しましょう。

ツグミは冬にシベリアや東北地方から渡来してくる中型の鳥で、地味な茶色の羽に腹の白い斑点模様が特徴です。地面を跳ね回りながら落ち葉の下の虫や木の実を探します。庭ではミカンなどの果物はあまり食べませんが、落ち葉を多めに敷くとひっくり返して餌を探しに来ることがあります。警戒心が強く単独行動しがちですが、静かに見守るとその素早い姿を観察できることがあります。

ジョウビタキはオスが鮮やかなオレンジ色のお腹を持つ、美しい小鳥です。尾羽の先端に白い斑点があり、冬になると山から下りてきて庭や公園などでよく見られます。単独で縄張りを持ち、木の枝や杭に止まって虫を探している様子が観察されます。種子にはあまり興味を示しませんが、地上に落ちた小さな虫をついばむ姿が見られます。オスは比較的警戒心が低いことがあり、庭に止まり木を用意すると人慣れした姿を間近で見ることができます。

冬の庭で見られる野鳥の行動と生態

ツグミやジョウビタキなどは冬鳥としてシベリアや東北地方から渡来し、庭へやってきます。一方、スズメやシジュウカラ、キジバトのような留鳥は日本で一年中越冬し、庭のエサ場を利用しながら冬を過ごします。留鳥は庭先のヒエや牛脂などエサに慣れており、寒い季節でも自力で餌を探し続けます。

冬は昆虫が少ないため、多くの野鳥はヒマワリの種やアワ・ヒエなどの穀物をよく食べます。また、柑橘類やリンゴなどの果実、牛脂入りのバードケーキも冬鳥を引き寄せるエサになります。多くの小鳥はエネルギー消費が激しいため、脂肪分や糖分をしっかりと補給できるエサが必要です。これらの高カロリーなエサは、寒い冬のエネルギー源として野鳥たちの栄養補給に役立ちます。

さらに、水分補給のための水場も重要です。浅い皿に水を張っておけば、凍結する季節でも早朝にスズメやシジュウカラが水を飲みにやってきます。また、水浴びは羽についたゴミや虫を洗い流すのに欠かせない行動です。野鳥は集団で行動する習性があり、庭に隠れ場所となる常緑樹や茂みがあると、安心して休める場所にしてくれます。

冬に庭に来る野鳥を呼ぶエサと庭づくり

野鳥を庭に招くには、高エネルギーで栄養価の高いエサを用意することがポイントです。例えば以下のようなエサがおすすめです:

  • ヒマワリの種(黒種子): 脂肪とビタミンEが豊富で、スズメやシジュウカラに人気です。
  • 落花生(ピーナッツ): タンパク質と脂質が豊富で、殻付きのまま吊るすとシジュウカラやヤマガラがよく来ます。
  • 牛脂(ラード): 冬の高エネルギー源で、コガラやシジュウカラが好んで食べます。自家製のタネ入りケーキにも使えます。
  • ミカンやリンゴなどの果物: ビタミン補給に最適で、メジロやヒヨドリがついばみにやってきます。
  • 小鳥用ゼリー・ドライフルーツ: 携帯しやすく、冷えた体に素早くエネルギーを与えます。

これらのエサは餌台やバードテーブルに少量ずつ置きましょう。餌場が汚れたら交換し、清潔を保つことが大切です。特に牛脂やゼリーは腐敗しやすいので、こまめに補充してください。また、カラスやハトなど大きな鳥が来ないように、高めの設置や屋根付きの器を使うなど工夫するとよいでしょう。

水場も忘れずに用意します。バードバスや浅い皿に水を張るだけで、水を求めてスズメやシジュウカラが集まります。水は凍結しないよう日陰に置くか、時折日向に移動させて新鮮なものに交換しましょう。

さらに、庭には常緑樹や果樹、低木を植えて隠れ場所を作りましょう。冬に花が咲くサザンカやヤブツバキ、赤い実をつけるナンテンやヤマモモなどがあると、野鳥が止まり木やエサ場として利用します。落ち葉を残して自然な環境を整えると、ツグミやシロハラといった地上性の野鳥も訪れやすくなります。

冬の庭で野鳥を観察するポイントと注意点

野鳥の観察では静かに接することが大切です。庭で鳥を見かけても急に近づかず、遠くからそっと眺めましょう。バードウォッチングシートや窓越しに観察すると、鳥が驚きにくく落ち着いた姿が見られます。

庭で餌を与える際はマナーにも配慮しましょう。隣家の敷地に無断で立ち入ったり、エサ場に人が常にいるような状況は避けます。エサ台を設置する場合は、隠れる場所を作って鳥が安心して食事できるようにします。カラスやハトが寄り付かないよう高さや網を工夫し、主に小鳥専用の餌場にするのがポイントです。

餌台や水場は定期的に掃除して清潔に保ちましょう。古い餌や汚れた水はカビや細菌の温床になり、鳥が病気になる原因になります。特に牛脂を置いた場合は腐敗しやすいので、取り替えの頻度を上げてください。

冬から春になると野鳥の必要とする餌も変化します。気温が上がり自然のエサが増えてきたら、餌の量や与える頻度を徐々に減らしましょう。春先まで給餌を続けると、エサに集まった虫が発生したり、鳥の自然な生活リズムを乱すことがあります。暖かくなったら餌台は片付け、水場は残しておくなど配慮すると良いでしょう。

まとめ

冬になると、食料を求めて庭に訪れる野鳥の数が増えます。スズメやシジュウカラなどの留鳥に加え、ツグミやジョウビタキのような渡り鳥も庭に姿を見せます。これらの鳥たちは好むエサや行動パターンが異なるため、庭に餌台や水場を設置すれば、さまざまな種類の冬鳥を観察できます。観察の際は静かに見守り、エサを与える場合は清潔な環境を維持することが大切です。

冬の庭で鳥たちを迎え入れるためには、栄養価の高いエサを用意しておくことがポイントです。庭木の植え方や隠れ場所づくりにも工夫を凝らし、野鳥たちが安心して居られる環境を整えましょう。自然豊かな冬の庭には多くの野鳥が訪れ、季節の移ろいを感じさせてくれます。今回のポイントを参考に、暖かい冬の日差しの下で木々の合間に飛び交う野鳥たちとの出会いを楽しんでください。

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