庭に来る鳥ヒヨドリ徹底ガイド【2025年版】観察のコツと対策

庭によく現れる野鳥に興味がある方は多いでしょう。
その中でも灰色の体に茶褐色の頬が特徴的なヒヨドリは、甘い果実を好むことで知られ、秋から冬にかけて庭に姿を見せることが多い鳥です。
本記事では、庭に来る鳥であるヒヨドリの生態や鳴き声、庭を訪れる理由、さらに庭での観察方法や対策について詳しく紹介します。
ヒヨドリの習性や庭での影響を学びながら、より身近に観察を楽しむ方法を解説します。
ヒヨドリは農作物への被害が問題視されていますが、その一方で警戒心が低く人に懐きやすい面もあり、庭でじっくり観察を楽しめます。

庭に来る鳥であるヒヨドリの特徴と生態

野鳥ファンにも人気の高いヒヨドリは、庭先でもよく見かける鳥です。大きな声で鳴き、人間の作った環境にもよく適応しています。
灰色がかった体に白い模様が入り、茶色い頬が特徴的なその姿は一度見たら忘れにくいでしょう。
本項では、ヒヨドリの基本的な生態や特徴を紹介します。

ヒヨドリの外見的特徴

ヒヨドリはスズメ目ヒヨドリ科に属する中型の野鳥で、体長は約27~29cmほどです。全身は灰色がかった羽毛で覆われ、胸や腹部には白い班模様があります。
頭部には特徴的な冠羽も見られ、頬は茶褐色です。体型はすらりと細長く、クチバシは黒く尖っています。
スズメより大きいもののハトやカラスに比べるとやや小さめで、雌雄で外見はほとんど変わりません。

ヒヨドリの鳴き声

ヒヨドリの鳴き声は鋭く大きく、特徴的な「ヒョーヒョー」という甲高い声で鳴きます。威嚇するときにはさらに甲高く鳴くことが多く、仲間同士では「ピーピー」といった高い声でコミュニケーションを取ります。
複数のヒヨドリが一緒に鳴くと騒々しく聞こえることがあり、都市部では生活音にまぎれてヒヨドリの声が響くこともあります。

ヒヨドリの名前の由来

ヒヨドリの名前は、その鳴き声に由来するといわれています。鳴き声の「ヒョーヒョー」という音から「ヒヨドリ」と呼ばれるようになったという説が一般的です。
古い呼び名である「稗鳥(ひえどり)」が音便してヒヨドリになったともいわれますが、現在広く使われる名前はやはり鳴きまねに由来するものです。

ヒヨドリの生息域と習性

ヒヨドリは日本全国に広く分布し、緑の多い住宅街、公園、雑木林などで一年中見られます。一部の個体は秋~冬に南へ移動しますが、都市部では留鳥として定着することもあります。春から夏にかけてはペアで木の枝にお椀型の巣を作り、メスが3~5個の卵を産んで抱卵します。オス・メスで協力して子育てを行い、その後秋頃まで雛が親鳥と共に行動します。

繁殖期以外は単独または少数の群れで行動し、食べ物を探しながら飛び回ります。秋になると大群で渡りをすることがあり、朝から昼にかけて「ヒヨヒヨ」と鳴きながら数十羽から数百羽の群れで移動する姿が見られます。

庭にやってくるヒヨドリの主な理由

ヒヨドリが庭にやってくるのは、主に食べ物や安全な休息場所を求めるためです。庭でヒヨドリを見かけることが多いのは、果実や虫、水浴び場など、ヒヨドリにとって魅力的な要素が揃っているからです。
以下では、ヒヨドリが庭を訪れる代表的な理由を解説します。

ヒヨドリが好む果実や植物

ヒヨドリは甘い果実や花の蜜が大好物で、庭に実る柿、ミカン、梅、ナシやユズなどを好んで訪れます。夏以降には熟した柿の実やナツメ(中国ナツメ)の実をついばむ姿がよく見られ、冬場には南天(ナンテン)やウメモドキなど赤い実を求めて庭先に来ることもあります。
ツバキやロウバイの花蜜を吸うこともあり、花の周りでホバリングする姿が観察されます。

  • 柿(秋の果物)
  • ミカンやユズなどの柑橘類
  • ナツメや梅の実
  • 南天、ウメモドキなど冬の赤い実
  • ツバキやロウバイなど花の蜜

これらの果実や花はヒヨドリにとってエネルギー源となるため、庭にそれらがあるとヒヨドリが集まりやすくなります。
特に柑橘類や大きな果実はヒヨドリに好まれ、切ったミカンを庭木にぶら下げておくとすぐに寄ってきます。

昆虫や花蜜などの餌

ヒヨドリは雑食性で、果実だけでなく昆虫もよく食べます。繁殖期の春~夏には、庭の木などに付くアブラムシや毛虫、ケムシ類を捕らえ、ヒナの餌にします。またアオムシや甲虫類、スズメバチなども食べるため、庭の害虫を減らす益鳥としての役割も果たしています。
ツツジやハナミズキなど花の蜜や花粉も好んで吸蜜し、つぼみをついばむこともあります。

  • アブラムシ、毛虫などの幼虫類
  • カナブン、オサムシなどの甲虫類
  • ツツジ、ハナミズキなど花の蜜や花粉
  • 人間が残した缶詰やパンくずも好んで食べることがある

そのため、庭先に果物だけでなく花のある木や虫が集まりやすい環境を作ると、ヒヨドリが訪れやすくなります。
例えば生ごみをコンポストせずに置いておけば、昆虫が増えやすく、それを狙ってヒヨドリがやってくることもあります。

安全な休息場所や水場

ヒヨドリは警戒心が低く人間に慣れやすい鳥ですが、安心して止まれる場所があるとさらに庭に居着きやすくなります。葉の多い大きな枝、生け垣、ススキなどの茂みは冬でも日差しを避けながら休める場所です。
春から夏にかけては、ツバキやサザンカなど常緑樹の厚い枝葉に巣を作ることが多いです。

庭に浅い水皿を置いたり、小さな池を作って水浴び場を設けると、ヒヨドリが長く滞在します。ヒヨドリは羽根を濡らして羽繕いをしたり、仲間と水遊びをしたりします。
餌台の近くに止まり木を置くと、小鳥たちと並んで止まれる場所ができ、ヒヨドリも安心して餌場を利用できます。

庭でヒヨドリを観察・対策する方法

庭でヒヨドリを観察するときは、餌付けや環境づくりで近づける方法と、過度に来られないようにする対策の両方を知っておくことが重要です。
以下では、狙い通りにヒヨドリを呼び寄せる工夫と、他の野鳥への配慮について解説します。

ヒヨドリを引き寄せる餌台の工夫

ヒヨドリを庭に引き寄せたい場合は、ミカンやリンゴ、パンなどヒヨドリの好物を餌台に置きます。ミカンを半分に切って木の枝に吊るしたり、バードフィーダーの皿に盛るとヒヨドリが寄ってきます。
餌台は高さを変えたり透明な板で囲って、小鳥は入りやすいがヒヨドリが止まりにくい工夫をすると効果的です。例えば、木の枝にミカンを針金で吊るす「吊り餌台」はヒヨドリに有効です。体が重いため細い針金では上手く止まれず、小鳥だけが餌を食べることができます。

蜜や砂糖水を好むヒヨドリには、庭の片隅に砂糖水を含ませたスポンジや、ジャムを塗った板などを置く方法もあります。これにより、メジロなど他の小鳥も集まります。
また、庭にバードバス(浅い水盤)を置いて水浴び場を作ると、ヒヨドリを含む多くの野鳥が水を求めて集まるようになります。

ヒヨドリを遠ざける対策と工夫

ヒヨドリに庭を占拠されないようにするには、小鳥専用の餌場を設けるのが有効です。金網や鉄の枠で囲った餌箱は、網目が小さいほどスズメやメジロは入れてもヒヨドリは入りづらくなります。
市販のヒヨドリ除けグッズ(光反射テープや風で揺れるオブジェなど)も試してみましょう。これらを庭に飾ると、光や動くものを警戒したヒヨドリは近寄りにくくなります。

果物を庭に出す際は、ヒヨドリが届きにくい場所に工夫して置きます。例えばミカンを高い位置に吊るしたり、滑りにくい台に置いたりすると小鳥が食べてもヒヨドリには手が届きません。
これらの対策でヒヨドリを適度に遠ざけながら、庭の小鳥観察を楽しみましょう。

まとめ

庭に来る鳥であるヒヨドリは、灰色がかった羽と茶色い頬、胸の白斑が特徴の野鳥です。柿やミカンなど果実を好む一方で、昆虫を食べて害虫駆除に役立つ益鳥でもあります。ただし果実を食べてしまう被害や、騒々しい鳴き声による生活音への影響には注意が必要です。
庭でヒヨドリを観察したい場合は、好みの果物や水場を用意して近寄りやすい環境を作るとよいでしょう。

庭の他の野鳥と共にヒヨドリも楽しむには、小鳥向け餌台を用意してヒヨドリのアクセスを制限し、ヒヨドリが餌を独占しない工夫がポイントです。ヒヨドリの習性を理解して対策しながら、庭の野鳥観察を満喫しましょう。

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