秋まっさかりの足尾。カラマツやコナラの紅葉が見事なくらいに輝くとても気持ちの良い小春日和の観察会となった。
集合場所である銅(あかがね)親水公園駐車場から歩き始め、のんびりと九蔵沢上流に向かう。川にはウグイの群れ、その河原にはベニマシコやカワラヒワが群れ、いよいよ冬鳥の季節を迎えたと実感させる。
いつものようにゆっくりとしたペースで歩いているだけではなく、快晴の空の下、のんびりと歩くだけで気持ちが良いせいか、なかなか先に進まない。途中、猛禽が飛んでいると、もしかしたら!と全員が一斉に双眼鏡を構えるものの例のワシの姿は見当たらない。天気が良すぎてきっと遠征しているんだよ、の声も。カラ類やキツツキ類の姿を楽しみながらのんびり歩きは続く。この時期にしては珍しく何種類かの蝶も見られた。ベニシジミは春に出現する前翅が赤くなるきれいな姿に変わり、成虫で越冬するキタキチョウも飛んでいる。
あと3kmくらい行くと中禅寺湖、というあたりまで歩き、少し早めの昼食をとる。渡良瀬川源流の清らかな流れの音を聞きながら秋の日差しをいっぱいに浴びながらの昼食。メンバーもそれぞれ心地の良い場所を選びゆっくりと休憩した。帰路は、昼食場所からまた元の道を、来たときと同じようにのんびりと歩く。
観察できた鳥の数は少なかったものの、気持ちの良い陽気のなか、のんびりと楽しいハイキングができた、という観察会だった。たまにはこういう観察会もいいものだ。
参考:足尾久蔵沢の地図
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