とにかく暑い。日本列島は連日の猛暑。日光でもエアコンや扇風機を買い求める人が続出するという異常事態だ。早く亜高山帯に逃げたい。
当日は木彫りの里駐車場から9名、三本松でさらに3名加わり総勢12名、4台で菅沼の茶屋駐車場に向かう。さすがに金精トンネルを超えると風が涼しく心地よい。
10: 25にスタート。天候は晴れ。今年は春から気温が高いせいか植物の開花が全体に早い。これまでの金精峠観察会では蕾だった種類も今回は花を咲かせている。入り口付近ではバイケイソウやハンゴンソウ。登山道に入り、とりわけ見事だったのがカニコウモリ。地味な花だが一面の花畑になっていると壮観だ。
木の間に鳥がちらちらと見えるので追っていくとサメビタキだった。よくみると、そこかしこに飛び交っている。餌をくわえた親鳥、あどけない顔の幼鳥。多くはサメビタキのようだ。どこに双眼鏡を向けても鳥が視野に入ってくる。鳥だらけ。これはすごい。皆で夢中になって観察する。気がつけば昼近くになっていた。まだ登りにさしかかっていないのに今日はここで終わってしまいそうだ。コマドリはなかなか姿を見せないが少し先の方でよく鳴いている。お腹が空いた人もいたがもう少し登ることにする。
いつもはガレ場の上端までは行くのだが、今日は下端で昼食(12:15-13:20)。時間はたっぷりとったので、食後は各々コマドリを探しに行ったりラン科の植物を探したりする。
下山時も賑やかな親子たちに期待する。行きに鳥だらけだった場所には鳥はもういなかったが、もう少し下の針葉樹の林に多くの鳥が見られた。こんどはカラ類やキクイタダキが主体だ。
ヒカリゴケを見たいとの要望に執念で探すと、下山口手前でついに発見。14:20に駐車場に戻る。
今後、野鳥研の体制が変わるので、金精峠の観察会は今日で最後だ。記念に全員で峠まで登るものと考えていたが、たくさんの親子の鳥との遭遇により峠の登り口までもたどり着けなかったのは嬉しい誤算となった。全員で花豆ソフトを食べ、記憶に残る観察会を終えた。
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