3月の観察会は「スノーシューで歩く奥日光」。例年好評の観察会なのだが、今回は何故か参加者が6名しかいない。観察会の人数としてはおそらく最少記録だ。
さて、当日、天気は快晴。「今年は寒さが厳しいですね。」というのがこの冬の挨拶代わりになっていたというのに、一転して当日はすごく気温が上がるという。
今回は人数が少ないので木彫りの里に集合する必要がなく東武日光駅から車1台で出発。三本松に着くとすでに気温は7℃ある。スノーシューをレンタルして車2台で湯滝駐車場へ。いつもは坂道が凍りついて入れない湯滝駐車場に珍しく今回は入ることができた。2013年以来だ。
湯滝を見物した後、スノーシューを装着。10:10にスタート。気温が高いので手袋も上着もいらない。湯川ではカワガラスが囀っている。姿も見られた。雪の上の足跡はサルのものが多い。人間の手に似て親指が出ているのでサルの足跡とすぐ分かる。ミズナラにカラマツの混じる明るい林ではキバシリの囀りも聞かれた。真っ青な空に風も無く絶好の日和だが、鳥は少なめである。
泉門池にて昼食(11:45〜12:30)。昼食後はスノーシューをはずして戦場ヶ原を通り赤沼へ向かうことにする。赤沼からはバスで湯滝駐車場にもどらなくてはならないが、勝手な行動をとれるのも少人数ならではである。コガラの春特有の囀りなどを聞きながら雪の付いた木道を歩く。架け替え工事中の青木橋を通過し戦場ヶ原へ出ると、雪原が広がり雪の日光連山が取り囲む雄大な景色が望める。
今年は奥日光にレンジャクが来ているそうだがレンジャクばかりか他の鳥たちもほとんど現れなかった。ズミにはほとんど実が残っていなかったのでもう食べ物を食べ尽くしたのだろうか。
赤沼14:14のバスに乗り、三本松に戻ると気温は13℃もあった。ポカポカ陽気の観察会であった。
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