7月以来、久しぶりの観察会。場所は今年もキスゲ平だ。この時季は秋の花や蝶を観察することができ、渡りの鳥も期待できる。
今年は8月以降天候が不安定だったが当日朝は快晴となった。天気の心配はなさそうだ。あとは参加者が集まるかどうか。というのは、今回は日程の決定が遅れ、お知らせが間際になってしまったからだ。集合場所に向かうと案の定メンバーの姿が見あたらない。結局、7名しか集まらなかった。
9:45に駐車場を出発し散策道を歩く。晴天のもと、蝶の姿が目につく。アザミにとまるキタテハやイチモンジセセリなどを観察しながら進む。
ツツジ類が色づき始め青空との対比が美しい。いよいよ紅葉シーズンの始まりだ。歩道沿いはオヤマボクチやリンドウなど秋の花がまだ楽しめる。このオヤマボクチ、漢字で雄山火口と書き、名前は葉の裏の毛が火起こしに用いられたことに由来するそうだ。
ところが気持ちの良いお天気はここまでで、11時ごろから次第に雲が増え、いつもの広場で昼食をとるころにはすっかり曇ってしまった。肌寒く、展望も得られないので、さらに階段を上って展望デッキまで行くのはやめにした。
日光では珍しいマツムシソウの花が園内に咲いているとの情報をらっていたので、昼食後はマツムシソウを探すことにする。皆で必死に探した結果、やっとのことで草の間に3,4輪の花を見つけることができた。
鳥は少なくヒヨドリ30羽くらいの渡りが一瞬見えた程度で、今回の主役はマツムシソウであった。
13:30ごろレストハウスに戻り、鳥合わせ後解散した。
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