日光野鳥研究会

第177回 観察会 報告

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日時:

2017年6月11日(日)10:00〜14:00

場所:

土呂部オホッパ沢(標高910〜1000m)

参加者:

29名

【土呂部オホッパ沢】

確認できた鳥: アカハラ・エナガ・センダイムシクイ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ツバメ・ウグイス・ホオジロ・オオルリ♀・オシドリ・ヒヨドリ 11種
声を聞けた鳥: ツドリ・センダイムシクイ・イカル・アオバト・コガラ・ヒガラ・ハシボソガラス・ウグイス
確認できた昆虫: エゾハルゼミ(声も)・ウスバシロチョウ・モンキチョウ・コジャノメ・スジグロシロチョウ・クロヒカゲ・ギンイチモンジセセリ・サカハチチョウ・ヒメシジミ・ヤマキマダラヒカゲ・ベニシジミ・ツマキチョウ・ジャコウアゲハ?・アサギマダラ・エルタテハ(蛹)・ニホンカワトンボ・ダビドサナエ・キバネノツノトンボ
確認できた花: カントウマユミ・ヤブデマリ・ハクウンボク・フジ・アヤメ・ミズキ・トチノキ・フタリシズカ・ニシキウツギ・ムラサキケマン・カマツカ・コゴメウツギ・ミツバツチグリ・テンナンショウ属sp.
その他: カジカガエル(声)・タゴガエル(声)


オプション観察会

日時:

2017年6月10日(土)17:00〜19:30

場所:

土呂部峠(標高1290m)

参加者:

25名

【土呂部峠】

確認できた動物: アカハラ・コルリ・ウグイス・ジュウイチ・タゴガエル

参考:6/11のアメダス(土呂部)のデータ

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6月11日(日)<土呂部オホッパ沢(標高910〜1000m)>

 6月の観察会は初めての場所、土呂部です。東照宮から北に約40kmに位置する土呂部は旧栗山村に属する山村集落です。

 10 時に土呂部に集合して、集落から西に延びるオホッパ沢沿いの林道を上流に向かいます。田中さんの天気予報のとおり初夏のような快晴のなか、エゾハルゼミの大合唱を聞きながら気持ちの良い散策です。蝉の声にかき消されるのか鳥の姿は薄く、樹木や花、チョウを見ながら、カエルの声を聞きながら林道と沢の合流地点までの2kmをゆっくりと歩きました。

 沢には清涼な水が流れ木々に覆われいるため強い日差しを避けることができ、とても涼しい場所なので、ここで昼食。ゆっくり休んだあと、来た道を折り返します。

 帰りがけにある草原(半自然草原)でワラビ採りなどを楽しみ、14時頃集合場所に戻りました。

 野鳥はあまり見られませんでしたが、初夏らしい気持ちの良い青空の下、ハイキングをした一日でした。


参考:6/10のアメダス(土呂部)のデータ

6月10日(土)オプション観察会<土呂部峠(標高1290m)>

 11日の観察会の前日、10日の夜は野鳥研始まって以来の、夜間鳴き声観察会でした。遠方でかつ遅い時間にもかかわらず多くの方が参加され、コノハズクの幽玄な鳴き声を期待して土呂部集落からさらに7kmほど山中の峠付近に向かいます。

 峠で車を停め夕食を食べようとしたら、まさかの雨!おまけに風も強くなってきました。がんばって傘を差しながら外で食べる人、車中で食べる人それぞれ夕食を済ませた頃には風雨も少し収まってきたので、林道を歩くことにしました。

 標高1300m近い森の中の林道沿いには、タゴガエルが鳴き、コルリも近くで鳴き出します。薄暗くなるにつれ、アカハラも鳴き始め、いよいよ夜の始まりという雰囲気になってきました。開けた場所で沢が一望できる場所で声に耳を傾けます。寒いです。

 薄暗くなるまでそこで鳥の声を聞き、いよいよ暗くなる頃、ヘッドライトとつけて車に戻りました。
残念ながらコノハズクの声を聞くことはできませんでしたが、奥深い山の中で日没の時間の静寂な雰囲気を楽しむことができました。


【担当: IT】
【写真: AM、OY、YH、IT】


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