この時季の観察会は梅雨と重なりお天気が微妙だ。幸いにして今回は好天に恵まれた。
8:30に木彫りの里に集合。車3台でまずは途中合流の人が待つ三本松へ向かう。三本松にて3名増え、総勢15名で菅沼駐車場へ。お天気が良いので日光白根山登山口の駐車場はもう満杯だが、私たちは昨年から茶屋の駐車場を使用させてもらうことにしたので気が楽だ。
10:00にスタート。駐車場に着く前に車の中からコマドリの声を確認しているので今日は出会いが期待できそうだ。森に入るとミソサザイやルリビタキの声が聞こえてくる。コマドリやキクイタダキの声が近いので皆で姿を捜すがなかなか見つからない。
その先、峠への登りになるあたりで登山道が以前とは一変していた。沢筋が大きくえぐられたように崩れているのだ。本来の登山道は倒木によって通行できず、えぐられてガレ場になった所が巻道になっていた。その先で元の登山道に合流することを確認し、巻道の少し下で昼食にする(11:45-12:40)。この前後でイチヨウランとコフタバランという亜高山性のランを初めて見た。イチヨウランは文字通り葉が一枚、コフタバランは双葉。ひっそりと咲くその姿に、よく見つけたものだと感心する。
13:20ごろ駐車場に戻った後、白根山登山口まで散策してビンズイなどを見る。登山口駐車場にて鳥合わせの後、15時半ごろ木彫りの里に戻り解散した。
今年もコマドリの姿はお預けとなったが囀りはたっぷり楽しめた。晴天に恵まれ標高2000m近くとは思えないような暑さの中の観察会であった。
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