「江戸のバードウォッチング」
4回目を迎える講演会、今年のテーマは松田顧問のライフワークとも言える「江戸のバードウォッチング」です。
現在の東京、高層ビルや住宅、道路がひしめき合うなかに公園や庭園の緑が島のように点在しています。この残された緑地の多くは江戸時代の大名の屋敷跡で、東京に暮らす鳥達のオアシスとなっています。この東京も江戸時代まで遡れば、上野から王子にかけての台地には「花見」や「虫の音聞き」などの風流の名所が点在し、近郊には田畑が広がり、江戸前の品川から芝辺りも豊かな海岸線が広がっていました。そんな情景が描かれた江戸名所図会や名所江戸百景など、松田顧問持参の資料の中に描かれた鳥の姿から、丹頂鶴や雁行など豊かな自然環境が蘇ります。
他にも日光の鳥にに関する古い記録(日光山誌)から江戸時代の日光の鳥風景を思い描くなど盛りだくさんのテーマでした。講演会後は小倉山周辺でミニ観察会を行い解散となりました。
松田道生顧問お疲れ様でした。