梅雨時の観察会、今回はダメかと思いましたが薄雲に覆われているものの雨は降っていません。日差しはないですが、すでにエゾハルゼミが鳴き始めています。光徳牧場周辺は少し深みを増した緑のミズナラの森が目に鮮やかです。
森の枯れ木にまとわりつくアカゲラ♂を見ているとオオアカゲラ♂がやってきました。頭の赤い部分が薄く、尾の付け根も赤くないのでアカゲラの縄張りに入り込んできた幼鳥ではないかと松田顧問。林の中に明るく開けた芝状の広場には、越冬したと思われるキベリタテハやヒオドシチョウが舞っています。
例年多く見られるキビタキの姿が今回はほとんど見られません。鳴いているのかもしれませんが、エゾハルゼミの合唱に遮られて確認できず、おまけにセミの声の一部が鳥のさえずりに聞こえてくる始末です。この季節は声を頼りにできないので鳥を見つけるのも一苦労です。ところどころ地面をズミの花びらが白く染めていて、今年のズミはほぼ見頃を終えたようです。
光徳沼で昼食をとり、蝶をみたり、水辺の生きものを観察したり、各自思い思いに楽しんでから駐車場に戻りました。光徳沼周辺、男体山から流れ出てくる沢筋に外来種のエニシダを確認しました。今後増えてゆくのか心配です。今回は鳥は少なめでしたが、ミズナラの緑のなかで気分をリフレシュできました。