日光市内は一面の降雪で水墨画の風景のよう。観察会の開催も危ぶまれましたが、だいや川公園のある今市ではなんとか空模様も持ちこたえてくれました。
今回は思いがけず北に向けて旅だだったと思われるコハクチョウの1群が集合していた我々の上空を飛び去るという幸運に始まりました。松田顧問も日光でコハクチョウの姿を見たのは2度目ということです。
いつも通りにチラチラと鳥の姿が見受けられる公園内を散策ます。雑木の枝の間にはすでにハシボソガラスの巣が設けられています。ハシボソガラス開けた環境を好み、巣材もハシブトガラスより細い枝を用いるとのこと(松田)、オートキャンプ場近くの林では木の洞に挟まったダイサギの死体を発見、いろいろ推論した結果、何物かに襲われ弱ったダイサギが(恐らく)テンと思われる動物に捕らえられ、木登り上手のテンが安心して食べるために引きずり込んだのでは無いかということになりました。それにしてもこのような状況は初めての経験です。
大谷川沿いの土手を散策しながら芝生広場で昼食後上流を回ってカケスやベニマシコ、アカゲラなどを観察して終了。寒い中でしたが結構な種類の鳥が見られて満足な観察会でした。奇しくも当日は東日本大震災から1年目にあたり、当たり前にバードウォッチングのできることの有りがたさをしみじみと感じさせられる1日となりました。