日光野鳥研究会

第97回 観察会 報告

日光野鳥研top


日時:

2009年4月26日(日) 9:00〜15:00

場所:

日光市稲荷川下流域

参加者:

12名

【稲荷川下流域】

確認できた鳥: オオルリコサメビタキ、ヤブサメ、センダイムシクイ、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ、サンショウクイ、ハシブトガラス、カケス、キジバト、ノスリ、トビ、アカゲラ、コゲラ
声を聞いた鳥: キビタキ、クロツグミ、ウグイス、エゾムシクイ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、ヒガラ、ツツドリ
確認できた木の花: カスミザクラカジカエデ、イタヤカエデ、ウグイスカグラ、コクサギ、アカヤシオ、トウゴクミツバツツジ、ヤシャブシ
確認できた草花: タチツボスミレ、エイザンスミレ、フジスミレ、ウスバサイシン、ハナネコノメ、コガネネコノメソウ、イワネコノメ、ツルネコノメソウ、ミツバツチグリ、コンロンソウ、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、セントウソウ、ハルトラノオ、ヒトリシズカ、クリンソウ、ニリンソウ
確認できたキノコ: タマキクラゲ
確認できた蝶: スギタニルリシジミ、モンキチョウ、ミヤマセセリ、スジグロシロチョウ
確認できた両生類: ハコネサンショウウオ、タゴガエル
その他 サワガニ

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます

参考:4/26の日光市内の気温と湿度のグラフ
(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−

4月26日(日)

 久しぶりの日光にウキウキ気分で横浜を出る。昨日の雨はすっかり上がって天気は回復傾向、「さすが野鳥研」と東北道を北上した。ところが宇都宮を過ぎたあたりから雲行きが怪しい。木彫りの里の駐車場に着いた時には本降りとなっていた。次々と参加者が到着するが、誰一人帰ったりしない。お天気の事は、わが野鳥研専属予報官のTさん待ちだ。そのTさんの予報は「一時間もすれば雨は上がる」というもの。みんなすっかり観察会モードとなった。

 今回の観察地は稲荷川下流域。この季節は花や新緑など鳥以外の楽しみも多い。車で移動して歩き出す頃には雨はあがっていた。今日は会長がお客様をふたり連れてみえている。AさんとNさん。さっそく松田さんが双眼鏡の使い方を教えて出発。歩き出して暫くするとオオルリの声が聞こえる。近い!ちょうど目線の高さにとまっている。最初は背中側、ちょっと飛んで今度は正面の大サービスだ。道の両側からヤブサメ、センダイムシクイの声が聞こえる。水の流れている方でミソサザイの囀りも。

 熊に皮を剥がれた木が何本もある。皮の下はほんのり甘い味がするそうだ。以前Yさんが舐めてみたとの事。科学する姿勢には脱帽する。それにしても日光は熊も身近な存在だ。帰り道で小熊のものと思われるフンも見つけた。

 道の正面に雪の残る女峰山が美しく見える。近くの山の斜面にはアカヤシオが咲き始めている。この季節の日光は殊のほか美しい。
山道に入っていく手前の水溜りでタゴガエルの声がしたそうだが、私たちが近づいたので静かになってしまった。近くでサワガニを発見。私は見なかったけど、ハコネサンショウウオもいたようだ。野鳥研の観察会はいろいろなものが見られて楽しい。
道から外れて思い思いに散策する。遠くでツツドリの声が聞こえた。山椒の若芽が美味しい。少し広くなったところに集合して、ここで昼食。会長のおいなりさん、美味しかったです。ご馳走さま!!

 朝の雨が嘘のようにぽかぽかしていて気持ちがいい。ちょっとウトウトする人もいて、ゆっくり食後の時間を楽しんだ。
昼食後は来た道を戻るコース。みんなが休んでいる間に松田さんが巣を見つけてくれていたので、まずそれを見学。コガラとヤマガラが出入りしていたとの事。あんまり長く見ていて脅かしてしまうといけないので、早々に退却した。

 帰り道は鳥よりも草花がメイン。スミレだけでも4種あったそうだ。珍しいと教えてもらったフジスミレを写真に撮ったけれど・・・なかなか覚えられない。

 稲荷川下流域の駐車場で鳥あわせをして解散となった。結局風もそんなに強くなく、爽やかな天気の観察会、やっぱり今回も「野鳥研マジック」は健在だった。

【報告: MK】
【写真: YR、IT】


日光野鳥研top