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9月21日(日)
久しぶりに観察会に参加した。宇都宮を出発して高速道路から日光連山が見えない。それどころか雲が垂れ込めて来ている。今年こそはタカの渡りを目撃したいと期待を膨らまして木彫りの里に着く。どうも霧降高原はその名の通り霧雲の中らしい、奥日光のビジターセンターにも天候を確認すると小雨模様との回答。
T気象予報士の予想では、山より平野の南東方面がまだ雨雲から逃れられるとのことで日光だいや川公園へ目的地変更した。
ちょっと小雨が落ちる天気の中だいや川公園へ足を進める。今の時期、鳥も囀らないので鳥の動きを注意して発見するようにと注意がある。公園管理事務所前の池には湯の湖で厄介もののコカナダモが小さな白い花をつけていた。何故この池にもコカナダモが繁茂しているのか。そこに良く見るとイトトンボがいた。
杉の梢にキジバトがいた、時々飛び揚がりタカのように滑空してまたもとの梢にとまる。繁殖前のディスプレーであるとの説明があった。
コナラの林のなかでヤマガラが鳴いている、ドングリらしき物を木の凹みに隠している、これは植貯という動作らしい。ヤマガラはエゴノキの実も好む。公園の中を歩くが鳥が出てこない。そんな時小川の縁でコロコロと鳴く虫発見。Iさんがメスとオスを捕獲。メスは採卵管がありややオスより大きめであった。名前はエンマコオロギ。爬虫類の餌としても飼育される虫である。
小川の中の石の上に黒い羽根のハグロトンボがじっと止まっていた。
雨が上がり、大谷川へと移動する。川の中州に、砂利と同化したイカルチドリを誰かが発見。眼が良い。雨上がりで動いていないのか従来のチドリらしい活発な動きを見せないため発見が難しかった。
草むらに数羽、タデの穂先にとまるノビタキを発見、今年生まれた子供たちか。渡りの途中にここに立ち寄ったのか。だいや川公園として川の中まで整備され鳥たちが生息するためにはまた何年か回復に時間を要するだろう。対岸に数羽のカワラヒワを発見。餌の草の実を啄ばんでいる。雑草と同色で発見し難い。飛び立つとヒワ色が目立ちそれと同定できる。
はるか対岸の遠くに、2羽のアオサギを発見する。Aさんは眼の付け所が違う。数年前の同所の観察会でもはるか遠くの杉の上にオオタカを発見したのもAさんだった。
鳥が少ないのでみんなの目線が地面に行く。トンボそして蝶にも注目が行く。
雨が多かったせいかきのこがあちこちに出ている。キノコの種類は数千種以上あり、名前がないものも多いとか。難しくて覚えようがない。土手の下の雑木の間をゆくと、真っ赤なミズヒキが目立った。黄色いキンミズヒキが対象的に咲いていた。
ミツバアケビの実が数個なっていた。食するにはまだ早そうである。熟する頃には散歩者の口に入るだろう。
土手にはヤマハギが咲いていた。土手から目線と同じ高さにヌルデの木の実と虫こぶが沢山確認できた。虫こぶも房状で一見、実のような外観であった。コナラやクリの木の虫こぶみたいに丸くはないため実の様である。本物の実は、ヤマハゼと同じ小粒の房状であった。
土手の南側にはヤマグリが沢山あり豊作だ、どのクリの木も実を沢山つけ熟した物はイガを割り地上へその実を落下させている。きっといろいろな動物の胃袋に消滅しているのでは。
お昼になり駐車場戻り体験館の方へ移動した。中庭の小川の縁で昼食を取る。
その後、事務局長さんより臨時総会の趣旨説明と内容説明があった。
体験館の下屋の板の間を拝借して、鳥合せを行った。
駐車場への帰路、植栽の中にヤマボウシとアブラチャンの実がなっており、それぞれ味見をしてみる。
ヤマボウシは予想通りの味で結構いける。でもアブラチャンはあの春先の小さな花から想像するに大きな皮の中身は白いものであった。味は良くない。
また体験圃場へ行き、水菜(野口菜:NHKが昨年中継した場所)の栽培田んぼやサツマイモ畑、等を見学した。駐車場へ戻り田茂沢御用邸記念館へニホンザリガニを見学に行くグループと帰宅組にわかれて自由解散となった。
【報告: BT】
【写真: IT、YR、AM】
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