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5月18日(日)
いつも通り、木彫りの里駐車場に9時集合。明け方まで降り続いた雨もあがり、まずまずの天気になる。参加人員15名。皆さん元気な笑顔。
出発の挨拶の後、ここから車に分乗して清滝から細尾大橋を左折し足尾方面に向かう。途中から旧足尾街道に左折。九十九折の旧街道を登りつめて細尾峠に至る。
標高約1200m。周りの山々は芽吹き始めた新緑が美しく、その中にトウゴクミツバツツジの赤紫やシロヤシオツツジの白い花が点在して、峠の山道は心が安らぐ思い。陽がさして青空が増えてきた。九十九折の下りの約4kmの山道を鳥と花などを観察しながら、たっぷり時間をかけて下りていくことになる。
今日の目玉は、先ずは夏鳥代表のオオルリとキビタキ。峠を下ってまもなくオオルリの瑠璃色と美声が観察できた。一ヵ所に30分止まって、約10種の歌を組み合わせて歌うと、松田さんから説明があった。
細尾峠はオオルリを見るには都合がよい。九十九折道のおかげで、谷から生える樹木の梢の先端に止まるオオルリを水平視線で見ることができる。瑠璃色の背中と胸の白を堪能できた。Mさんのスコープも大活躍。Tさんがチョウを食べているオオルリのメスを、また松田さんがオオルリを襲っているハイタカを見たとのこと。
キビタキもまもなく発見。最初にメスを、ついで黄と黒に白斑のコントラスト美しいキビタキのオスを発見。
このあたりはアカゲラとシジュウカラの声。カラ類は、樹間や藪を飛び交うコガラ、ヤマガラ、シジュウカラなどのほか、ゴジュウカラも見られた。また、コゲラ、アカゲラ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ等など確認。美声なるも藪のウグイスは飛ぶ影しか見えない。
また、峰の上空にはハイタカ、オオタカ、トビの猛禽類のほか、イワツバメ、アマツバメの飛翔が見られた。
昼食の弁当を皆で広げていた頃、会長が車で峠を上がってこられて皆で挨拶。しばらくひと時を過ごした。
昼食後は再び鳥を探し、緑と花を愛でながらゆっくり峠を下る。
尾状にたれた樹木の花が目立つ。ダケカンバなど尾状の花穂の他、カエデには尾状の花穂と散状に塊の花をつけるものがあるのを飯村さんから教わる。ブラシ状の花をつけたウワズミザクラも咲いている。
草花は、クワガタソウやヒゲネワチガイソウなど可憐な花のほか、エンレイソウなど。
蝶はミヤマセセリ、ヤマキマダラヒカゲなども飛んでいた。
2時過ぎ帰路に着く。今日は東照宮の千人行列祭りがあり神橋付近の渋滞が予想されたため、清滝から日光インターを経由して木彫りの里に戻り、そこで皆さんで鳥合せを終了。大層充実した一日でした。
細尾峠
地誌によると、昭和53年に日足トンネルができる以前は、足尾峠は日光〜足尾間の交通の難所であった。
旧日光市足尾町と旧上都賀郡足尾町の境にある峠で、茶ノ木平と薬師岳81420m)の鞍部に位置する。地図で見ると半月峠とは目と鼻の位置にあった。
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【報告: MM】
【写真: AM、MM、IT、YH】
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