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2月17日(日)
常連参加が少なめだった今回の観察会。「何年ぶり?」とからかわれながら久しぶりに参加した私は、集合した途端にレポート担当を仰せつかった。初めてのスノーシュー体験中に情報収集などできるのか!? あせれども、会は始まった…。
8:30 木彫りの里工芸センター駐車場集合、車に分乗して奥日光三本松へ。ここでスノーシューを借りる。この先はトイレ無しとのことだが、この寒さの中、乗り切れるだろうかと少々不安になる。天気次第で早上がりの可能性もあるとのこと。とにかく、全ての用を済ませて湯滝駐車場へと向かう。
10:15 湯滝駐車場でスノーシューとスコップ(青空トイレ)についての説明を受ける。ちょっと安心。そして、湯滝を眺めつつ、いざ雪原へ。湯川の西側ルートを歩いていく。キュッキュッと鳴るところがいかにも新雪。「なんて良い雪!」この感触がスキーヤーの私にはたまらなく嬉しい。一歩一歩、雪を踏みしめていくとすぐに身体が温まってきた。
しばらくして川沿いで妙な植物を見かける。辺り一面、枯れ木が筒状の葉を枝いっぱいにぶらさげているように見えた。アズマシャクナゲの葉が丸まっているのだと教えていただく。触ってみると葉は柔らかい。雪の上に落ちている葉を拾ってそっと開いてみる。弾力のある葉が枯れ木ではないと主張していた。
肝心の鳥の姿を見かけないと思っていると、アオシギの飛翔する影がちらり。そしてアカゲラのドラミングが聞こえてきた。
スノーシュー初心者の私に、皆さんがいろいろとアドバイスをくださる。坂道にも挑戦してみたが、見事に転倒! コツがあるらしい。誰も通っていない雪原を歩くのがスノーシューの醍醐味と教わり、踏み固められたルートを少しはずれて膝まで雪に埋まってみる。冷たくて美味しい空気の中を歩いていくのは実に気持ち良い。雪上に残された動物の足跡から彼らの行動を想像するのも楽しい。あっという間に時間が経ち、11:25に合流地点へ到着。泉門池まであと少し。
11:45 泉門池に到着。ランチタイム! ここにはベンチもあり、お弁当を広げるには最適、つまり誰もがここを目指してくるということだ。クロスカントリースキーのグループ等、大勢の人が集まってきた。天候が悪い時は、強風や雪でとても座っていられないとのこと。幸いこの日は、気温は低くても穏やかな天気。席を譲り合っての昼食は楽しく、話もはずむ。
12:15 池に浮かぶマガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ(雄)を観察してから出発。帰りは川の東側を歩いて行く。嵐の影響で倒木が川に横たわり、木道が崩れているところがあるなど、こちら側は少々道が荒れている。また意外とアップダウンがあり、初心者の私はあっという間に汗をかいてきた。こうなると鳥どころではない…。
そうこうしているうち、“ひっくりかえる”が見つかった。手足を伸ばした姿で仰向けになったカエルが川に沈んでいる。冬眠から早く目覚め過ぎたのだろうか。川の水はさぞかし冷たかっただろう。合掌。
13:15 湯川にアオシギ! 下流へ向かって飛んで行く姿を今度は私もしっかりと目撃して興奮した。しばらく歩いて今度はカワガラスに出会う。なんともかわいらしい。
13:40 湯滝駐車場へ到着。名残惜しいが、雪原ともこれでお別れ。湯滝の前で写真を撮り、車に分乗して三本松へ。スノーシューを返却してトイレへ! 無事に戻ってこられて一安心。そして菖蒲ヶ浜へ向かう。
14:20 菖蒲ヶ浜に到着。皆、三々五々散っていく。水面にはカモやカワアイサ、オオバン等々、水際にはイカルチドリ、ツグミ、セキレイ、そしてキャンプ場の方ではエナガ、キバシリ、アオサギ等々。ここで一気に鳥の種類が増えた。水中からは魚のヒレが突き出してユラユラと揺れている。山の上には黄色いヤドリギの実が見える。ここも雪がかなり深く、スノーシューが履きたくなった。
喫茶店で暖かいコーヒーを飲みながらの鳥合わせ。観察できた種類はそんなに多くはなかったが、はりつめたような寒さの中、雪の上を自分の足で歩いて行くスノーシューに、私はすっかり魅了されて観察会を終えたのだった。
面倒をみてくださった参加者の方々、どうもありがとうございました。
【報告: IK】
【写真: AY、IT、TK、YH】
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