日光野鳥研究会

第75回 観察会 報告

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日時:

2007年4月15日 9:00〜14:00

場所:

今市ダム

参加者:

14名

【今市ダム】

確認できた鳥: カルガモ、コガモ、マガモ、トビ、キセキレイ、コガラ、ミソサザイ、シジュウカラ、カケス、キジバト、ホオジロ、センダイムシクイ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ・ハシブトカラス、ヒヨドリ
ウグイス(声のみ)、ゴジュウカラ(声のみ)、キツツキの仲間のドラミング
観察できた樹の花: キブシヤマネコヤナギアカヤシオクロモジ・ダンコウバイ・ヤシャブシ・ヤマツツジ・ウリカエデ・クマシデあるいはサワシバ・フサザクラ・ニワトコ
観察できた花(草本): フデリンドウヒトリシズカ・タチツボスミレ・ミツバツチグリ・タネツケバナ・フタバアオイ・ナツトウダイキクザキイチゲヒゲネワチガイソウキケマンエイザンスミレ・セイヨウタンポポ・マルバスミレ・ヤブヘビイチゴ・スミレの仲間
観察できた昆虫: ビロードツリアブルリタテハアカタテハキタテハテングチョウコツバメスギタニルリシジミ・ヒオドシチョウあるいはエルタテハ・ミヤマセセリ・スジグロシロチョウカゲロウの仲間・ナミテントウ・大きめのテントウムシの仲間・コマルハナバチ
観察できた生き物ほか: ニホンザル・カジカガエル(声)・ヤマドリ♀の羽毛

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます

参考:4月15日の日光市内の気温と湿度のグラフ
(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−

4月15日(日)

 

 桜開花がマスコミの話題の中、やっと日光にも春が来た。我が家の庭にも、「フキノトウ」が春の到来を知らせてくれた。天ぷら、フキノトウ味噌と、あのほろ苦い味は山菜好きにとってはたまらない春の味だ。

 集合場所は木彫りの里、本日の参加者14名。担当のAさんよりコース等のミーティング。今日の天気、T気象予報官によれば、午前中は晴れるが午後くもりとの事。
9時、3台の車に分乗し今市ダムに向かう。道々モクレンの純白の花がひときは春らしさを感じる。原宿の信号を左折し、フラワーパークを過ぎ、杉木立や「ミズナラ」いや「コナラ」かもしれない渓谷道を上って行く。
 砥川沿いの道はダムサイトの上を通り、長いトンネルの先はダート道に変わると、広い駐車場に着く。

 ダム左岸の道は急斜面の渓谷にあり、湖岸を見ると深緑色の見るからに「ドボンと」深そうだ。歩き始めてまもなく、早春の花フデリンドウの可憐な花を発見。湖面の斜面には、ヤマネコヤナギの丸みをがかった雄花穂が開花している。
 鳥はいないかと周り動くものを探すが一向になし。湖面対岸の窪んだ所でマガモ、カルガモ、コガモの小さな群れが見えた。

 林道脇の少し開けた所にはミツバツチグリやタチツボスミレ、ヒトリシズカなど、山にも春が来たようだ。緩い上り坂を登ると、下りのカーブの先で、右側斜面が二箇所山崩れ道をふさいでいる。
 対岸を見ると山腹にはアカヤシオが咲き、まもなくヤマボウシの白い総胞片が新緑に彩りを添えてくれるだろう。

 林道の終点に着き、階段を上ると「いやな感じ」のガレバ場は川に下っている。道の終点は川に橋が架かっている先で終わっていて広場になっていた。多分ソーラーパネルが有るので観測用のロボットかも。

 広場で休憩、ギブシやハンノキ、モミの木森の広場訪れる人は多分に密猟釣人か山菜採りぐらいで、キクザキイチゲが咲いていた。やっと来た「コガラ」近くの枝先で新芽を啄ばんでいるのでゆっくりと観察を楽しめた。

 12時20分一度階段下の林道終点湖畔に戻り昼食となる。Sさんタケノコなどの煮物美味しくいただきました。御馳走様でした。

 13時来た道を戻る、長い上り坂山崩れ付近で突然「カラカラ」と乾いた音が・・・・
 自分の前方左の斜面より落石。途中写真を撮っていなかったら直撃だったかも?

 13時35分駐車場に戻り、鳥あわせ後帰路に着く。

 余談・日光大谷川河川敷も護岸工事で川原の様相が一変し、雑木の林が無くなってしまった、あの鳥達は何処に。以前の川原は小石や砂の広い平らな川原で、コチドリが観られた。シラサギやアオサギは平地の鳥と想っていたが今やリピーター。
 テータイム松田さんの話で、コノハズクも朱鷺と同じ運命に成ってしまうかも。

 「朝の小鳥」を聴きながらのレポート書き、小鳥の囀り癒されますね。

【報告: OK】
【写真: IT、ST、YR、TA、TK】


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