日光野鳥研究会

第74回 観察会 報告

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日時:

2007年3月25日 9:00〜13:30

場所:

大谷川左岸

参加者:

15名

【大谷川左岸】

確認できた鳥: キジ、キジバト、シジュウカラ、エナガ、コゲラアカゲラコガラ、ヒガラ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、イカルチドリ、ホオジロ、カシラダカ、モズ、ジョウビタキ、ゴジュウカラ、カケス、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、カワラヒワ、ツグミ、キセキレイ、ベニマシコ、マヒワ、ウソ、ウグイス、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ノスリ、メジロ、カワアイサ、カワウ、タヒバリ
アオゲラ(声)
観察できた植物: アブラチャンニワトコ、ツノハシバミ、フサザクラキブシ、ミツマタ
観察できた生き物ほか: ニホンアカガエルカジカガエル
ウスタビガの繭

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます

参考:3月25日の今市の気温等のグラフ

参考:3月25日の日光市内の気温と湿度のグラフ
(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−

3月25日(日)

 

 25日は雨戸を叩く音で4時ごろから目が覚めてしまいした。気になる天候は5時半になっても昨夜からの激しい風雨のままです。でも、田中さんのメールでは9時ごろには風雨も収まるとのこと。その予報を信じて出かけることにしました。
 途中、車のフロントガラスに吹き付ける雨、隣の車が上げる派手な水しぶきで不安は募りましたが、エエイママヨと雨中のドライブを続けること3時間、栃木県に入るとウソのように小雨に変わって来ました。

 集合場所に着いた時には、雨具を着るべきか傘を持つべきか、はたまた、寒さ対策は如何に、と迷うほどの穏やかな天気になりました。
 ヒレンジャクとキレンジャクがわんさかいる、とかいう他地点の話が踊る中、「きょうはもう大丈夫でしょう」と気象予報のプロTさんの自信に満ちた言葉で観察会が開始されました。

 大谷川の土手の手前、テニスコート脇の松林で、早速カラスの巣を2個見つけました。巣材が細いのと巣の前が開けているテニスコートという環境から推測するとハシボソカラスでしょうと松田さんの解説です。なるほどこれだから日光野鳥研はやめられない。

 河川敷に降りてすぐ、いきなりキジのメスが右手前方から飛び立ち左の土手の中へ消え、それが合図か、今度はオスが左手前方から飛び立ち右の水辺へ降りました。十文字に飛び交ったわけです。
 「私の後を追いかけるのはいいかげんにして」、とメスに言われていたのでしょうか。それとも自分に人目を集中させてメスを守ったのでしょうか。オスは降りたところでじっとたたずんでいます。それも一段と頬を染めて。当然我々の目は派手なオスに釘付けです。これは自己犠牲のキジ道なのでしょうか、オスはつらいです。

 ポツリ、ポツリ、と降っていた雨も10時頃になると止み、振り向けば日光連山の谷あいから雲が沸立っています。広い河川敷に出たので参加者も思い思いの方向に散って鳥を探し出しました。ピッ、ピツ、ピツと鳴きながら飛び回るイカルチドリには早速録音機が向けられます。日光野鳥研ならではの光景です。

 「これは、ツノハシバミです、ヘーゼルナッツの仲間で実は食べられます」という声に、散っていた参加者が集まりました。
 でも、去年の実が1個も見当たりません。その理由は、狩猟採集民族の末裔?Iさんのテリトリーだから、と聞いて皆なぜか納得してました。縄文人も驚く生活力です。

 12時ごろ土手で昼飯になりました。手羽のフライとフキノトウの煮付けの差し入れ、美味しかったですよ、有難う。

 昼飯を終え腰を浮かせたところで後ろの松林で鳥の声です。え?ヒバリ?
「カシラダカです」、とこれも松田さん。私はカシラダカの囀りを聞くのが2度目でしたが判りませんでした。

 もしや!と期待したアオシギには出会えませんでしたが、驚くなかれ、途中の土手傍には熊棚まで有り、大自然に囲まれた日光の良さを堪能できた一日でした。
 幹事のTさん、会員を集合地点まで車に乗せて頂いたみなさま、有難うございました。次回がまた楽しみです。

【報告: OI】
【写真: MK、ST、TA】


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