日光野鳥研究会

第72回 新年会+ミニ観察会 報告

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日時:

2007年1月13日〜14日 8:30〜15:00

場所:

ペンショントロールの森(日光霧降)

参加者:

25名

【霧降分譲地内(1/14)】

確認できた鳥: カケス・トビ・シジュウカラ・コゲラ・ルリビタキ・ジョウビタキ・ゴジュウカラ・ウソ・ノスリ・ハシブトガラス・コガラ・エナガ
メジロの巣
観察できた動物: ニホンジカ
観察できた昆虫: ヤママユ(蛹)

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます

参考:1/13の日光市内の気温と湿度のグラフ

(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−

1月13日(土)

 今年も楽しみに待っていた新年会の日が来た。
今年度の参加者は、トロールの森のオーナーで野鳥研の会員でもある渡辺さんご夫妻を含めると25名となり、賑やかだ。
 テーブルにはヤシオマスの刺身、ニジマスの甘露煮、カッテージチーズをのせたキャベツのサラダなどがすでに並び、毎年恒例の生ビールサーバーもドンと準備OKで備え付けられている。会員差し入れのアルコールやつまみ類も豪勢だ。
(心の中で、それらをどれから飲むか何から食べるかを思案していたのは私だけだろうか?)

 全員が揃い待ちに待った時間となり、松田さんから「今年も毎回出席して、日光の自然をたのしみましょう。」とのご挨拶を頂く。
 乾杯の音頭はKさんだ。それにあわせ、ビール注ぎの名人に生ビールをなみなみと注いでもらう。

 マイグラスを忘れた私は紙コップだったけれど、よく冷えた生ビールはとても美味しかった。
 さらにから揚げ、エビフライ、ビーフシチュウ、ケーキなどが運ばれ、どこそこの生酒とか原酒とかワインがどんどん開けられ、食べて飲んで笑って、ダイニングルームは至福の場所となっていた。

 ふだんの観察会でも友好は深まるけれど、美味しいお酒やお料理を頂きながら膝を交えて話しをすると、もっと心が近くなったようで嬉しく楽しくなる。


 年齢差があっても知識が無くても、仲間として温かく受け入れてくれ、構える事も無く身を置けるのが嬉しくて、お酒の量も知らず知らず増え、私はとてもいい気持ちでレポートなどすっかり忘れて酔っちゃいました。
 そんな時間はあっという間に過ぎるのですね。Nさんの一本締めで一次会を締めました。

 二次会は、隣にあるフィンチホールという音楽室。ここも渡辺さんのご厚意で時間の制限無く貸していただけるので、本当にゆったりした気持ちでくつろげた。
 Iさんが用意してくれたプロジェクターとPCで、会員が持ってきた写真、ビデオ映像、スライドなどを見はじめる。
あのー・・・ここら辺は酔いのピークで記憶が途切れてます。すみません。
 ただ、たけさんの、囀りの録音が流れてた時「セグロはジジイ・ジジイ。ハクはオトウサン・オトウサンって鳴く」と言ったOさんの言葉だけ空ろに覚えてました。
・・・ホントですかね〜?


 最後にIさんが、野鳥研の写真を映し始める。
 この会が出来たばかりの頃の写真に、今、中学や高校生になっている子ども達の幼い日が写っている。
記録というのは素晴らしい。親子で参加して来た方々は、会の歴史と共に子ども達の成長振りに感慨深げだ。
他の会員達も写ってる自分を確認し、月日の流れを感じているらしい。
 私はというと、そんなみなさんの表情を望遠で撮らせて頂く。
とってもいい表情のドアップの顔・顔・顔・・・。
ここに載せてお見せしたいほどだが、それを我慢して私の秘蔵写真としておく。
また十年経った頃、この場所でお見せしようと思うからだ。
 きっとその時は、皆さんもっといい表情でこの写真と対面してるはずである。
皆さん楽しみにしててくださいね。

 ここでも話しは大いに盛り上がって、尽きる事が無い。が、ふと気がつくと・・・夜中の一時半・・・。
明日の事を考えて、お開きにする。
 布団に入っても、皆さんの笑顔がまぶたにくっついてました。

 朝、昨夜あれだけ食べて飲んだのに、皆さんとても晴れやかだ。体力があるんですねー。

 美味しい朝食を頂いた後、辺りの観察に出かける。
と、玄関先のリョウブの木に可愛い丸い巣を見つける。松田さんによると、メジロではないかとの事だが、コケや細い草や木で上手に編んであった。

 ゆっくりと別荘地の道を進んで行くが、なぜか鳥の影が少ない。
でも、真っ青の空からの陽射しが気持ちいい。下界ではあまり見られなくなった霜柱もきらきらと輝いていた。
去年マヒワが群れていたヤマハンノキを恨めしく眺め、夏だったらオオルリが止ってるという枯れ木を見上げて、夏の様子を想像しながら歩く。

 その時、青い影が動いた!
「ルリビタキ!」と思わず叫ぶ。でも、青い光の筋が目の前を横切っただけで、直ぐに視界から消えてしまった。
 もっと見たかったという心残りの気持ちを引きずっていた頃「ウソがいるよ!」の声が届いた。
思わず走る。こういう時だけいつの間にかドシドシと走ってるのが不思議である。
いたいた!20メートル位は離れてたけれど、2羽も。それもアカウソらしい。
首の紅色も、お腹の薄い赤も美しい。じっくりと観察できた。
ウソの飛び去った後に行ってみると、ツツジに来ていた事がわかった。種を啄ばんでいたらしい。
この会の会員は、こういう事まで確かめようとするので何時も感心させられる。

 又その時である。目の前の藪から青色の鳥がピョンと飛び出した。
私は「ルリビタキ!」とまた叫んでいた。
今度の個体は逃げない。至近距離であらゆるポーズをとってくれ、私たちは虜になって見つめていた。
「幸せの青い鳥」とはルリビタキを言うのだろうか?


 チョンチョンと私たちの周りを移動する姿は、本当に幸せを振りまいてくれてるように感じられた。
すると「赤、青の次は黄色だな。ミヤマホオジロいないかな?」の声。
そんなに欲張っちゃ、ダメですよ。

 大満足でペンションに戻り、音楽室にまた集まる。昨日の大宴会の片付けのためである。

 お酒の量が多すぎたのか、飲み足らなかったのか、生ビールも酒ビンもずらっと並んでいる。
これをくじ引きで貰って帰る。どれが当たるかは運しだいだ。
でも、きっとまた今夜これを飲みながら、新年会や今日の観察会の事を思い出すんだろうなー。

 ここで鳥合せをして、名残惜しいけれど解散になる。
皆さまお世話になりました。渡辺さんご夫妻にも本当に感謝しております。
本当にありがとうございました。
 皆さんの笑顔とウソとルリビタキを思い出しながら、満ち足りた気持ちで帰ってきました。

【報告: ST】
【写真: KY、ST、IT】


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