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11月12日(日)
今回の観察会は、集合場所木彫りの里工芸センターから車に乗り合わせて霧降高原第3リフト駐車場に行き、そこから徒歩で、大山ハイキングコース→合柄橋(がっからばし)→戊辰の道[六方峰の祠→冷沢(つめたざわ)→牧場用舗装道路]→牧場ゲートと下り、再び車に乗り合わせて木彫りの里工芸センターに戻るというコースでした。標高1330mから標高800mまで距離は約6.5kmとなります。
ところで、下りばかりのコースで出発点霧降高原第3リフト駐車場にどう戻るのか疑問が起きましたが、出発点へ向かう途中、下山口の牧場ゲートに車1台を置いておき、コースを下りて牧場ゲートに到着したら運転手の人たちだけがその車に乗って、出発点に置いてある車を取りに行き、参加者は戻ってきた車に分乗して、木彫りPに戻るとのこと、納得すると共に、中々凝った賢い手順であると感じ入った次第です。
さて、出発点霧降高原第3リフト駐車場に到着すると、驚いたことに、空に晴れ間はあるのに、雪が降っているではありませんか。舞う雪の中を「ケケッ、ケケッ」と聞こえる独特の声で鳴きながら、3羽4羽と飛んで行くツグミを見て、各自防寒対策をして出発です。
遠く筑波山を望む開けた眺望を眼前に、しばらく大山ハイキングコースの急坂を下り、途中ツグミ,コガラを見て合柄橋(がっからばし)に到着、小休憩。合柄橋とはいえ、橋は何処にも見当たりません。ここから戊辰の道、冬枯れの林中を下って行きました。
約140年前、日光に立て篭もった旧幕府軍が、戦況利非ず撤退し、会津を目指して鉄砲、槍を肩に息荒く登って行ったであろう細道を、今スコープを肩に、デジカメ、双眼鏡を首から下げた面々が辺りをキョロキョロしながらのどかに降りていく、これを木立から眺める鳥達は諸行無常と鳴く……。
それはさておき、トビ、ハシブトガラスが出たものの、鳥の気配はなく、予定より1時間位早く六方峰の祠に早々と到着してしまい、昼食を延期して、小休憩となりました。
休憩後、気を取り直して更に道を下って直ぐに、マヒワ、コゲラ、コガラ,アトリ、アカゲラ、ヒガラが林内をチョコチョコと動き回り、しばし鳥見を堪能。その後、クマが気になる人も多いようで、実際あちこちに熊棚、折られて落ちた栗の枝が散見されました。熊棚は細い枝にもあり、クマが乗ったらどうなるのか想像し難いものもありました。
クマの爪跡もあり、何とも凄まじいと思っていたら、頭上をオオタカが現れ旋回後凄まじい速さで一直線に飛び去り、後姿のみ見た人はお気の毒でした。
冷沢(つめたざわ)に至り、昼食予定でしたが、名のとおり冷たい場所でしたので、沢を渡り少し登った日当たりのある所で11時30分少し早めの昼食休憩となりました。
昼食後少し登った所に眺望の良い所があり、晩秋ともいえる日光の景色、白い枯れ木の帯に、所々に緑の針葉樹、標高が下がるにつれて増える点々と鮮やかな紅葉,黄葉、日本画のようだという声と共に見惚れること暫し。Iさんの報告では、今回の観察会で紅葉、黄葉で15種を数えており、鳥のみの私は唖然とするばかり。
辰の道も最後になり、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガがお出ましになりましたが、何やら地面ばかり見ている人、猿の糞です。道端に2,3ヶ所、猿の連れ糞かも。連れションを見た人はいないとのこと。
牧場用舗装道路に降り、牧場ゲートに向かう道で、カヤクグリ、ホオジロが出て、ノスリの声も確認。カヤクグリは前方の5,6名のみ確認、少し出遅れた私は見ず仕舞い、残念至極であります。
牧場ゲート付近での待ち合わせで、しぶとくカケスを見て、本日の探鳥終了です。
木彫りの里工芸センターでも雪がみぞれに変わり、日光ビールで鳥合せの後、解散となりました。
鳥合わせで、トウゴクミツバツツジ(狂い咲き)、ヤマアカガエル、動物の巣穴とフンが出ましたが、全く気が付きませんでした。見付けた人に驚嘆するばかりです。
本日は、雪が降ったり止んだり、日が射したり翳ったり、牧場ゲートでの待ち合わせ時には吹雪模様となるなど、下界とは異なるおかしな天気+寒さにお付き合いし、日光の自然を堪能しました。
【報告: NS・NN】
【写真: MK、TK、IT】
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