日光野鳥研究会

第60回 観察会 報告

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日時: 2005年11月6日 8:30〜14:00
場所: 日光霧降高原・三滝めぐり(玉簾の滝、マックラ滝、丁字滝)
参加者: 計19名

【霧降高原】

確認できた鳥: ジョウビタキ・ヒヨドリ・カワラヒワ・キセキレイ・セグロセキレイ・カケス・カワガラス・ミソサザイ(?)・ヤマガラ・エナガ・コゲラ・コガラ・トビ・おそらくハシブトと思われるカラス
声を聞いた鳥: イカル(声)
観察できた樹木の実: ムラサキシキブ(紫)・ナツハゼ(黒)・カマツカ(赤)・ガマズミ(赤)・サルトリイバラ(赤)・マユミ(赤)・エゴノキ・スイカズラ・ノイバラ(赤)・クサギ(藍)・ミズキ・サルナシ・フサザクラ・サワシバ
観察できた草の実・花: テンナンショウ属の一種(赤い実)・ハキダメギク・シロヨメナ・トネアザミ(?)・イヌトウバナ(?)・オオダイコンソウ
観察できた昆虫: スミナガシ(蛹)
観察できた魚: イワナ
観察できた両生類: ヤマアカガエル?(タゴガエルの可能性あり)・タゴガエル(声)
観察できた哺乳類の糞: ニホンジカ・ホンドテン(?)ニホンツキノワグマ(?)

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます


参考:11/6の日光市内の気温と湿度のグラフ

(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−


11月6日(日)

 集合場所より、霧降の滝駐車場へ車に分乗して向かう。
お天気はいつ降り出してもおかしくない曇天、風はない。そのせいか思ったより暖かい。

コースを雨に備えて変更になって3つの滝巡りとなった。

 まず出発地点の広場で、ジョウビタキの声が聞こえたが姿は探せなかった。
最初の玉すだれの滝まで沢沿いに歩く。今日のテーマは「野鳥の食べる木の実を野鳥の気持ちになって試食する」とあり、道すがら目に付いた実を恐るおそる試食する。まずムラサキシキブの小さな紫の実。口に芥子粒のような小さな種が数個と後味の悪さが残った。野鳥は味オンチなどと言いながら、次は赤いカマツカ、ガマズミ、これはOK、多少酸っぱい。ナナカマド、マユミ、思い出せない。ナツハゼOK(これはジュースなどにされるらしい)。あたりの山は紅葉、黄葉、枯れ葉色などまばらにある。ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、イタヤカエデの黄色はキレイだった。
玉すだれの滝の見晴台に最初に着いた人は床下に鳥影、ミソサザイ?を見たとのことでした。玉すだれの滝は上で2つに分かれ落ちる幅広の滝。セグロセキレイが1羽下の浅瀬の岩で無心に餌を探していた。

玉すだれの滝

 そこから次のマックラ滝までは少し距離があったが元気に!のんびり登る。
途中エゴノキの実にヤマガラ、他、コガラ、コゲラ、エナガとカラス、カケス、トビが上空高く舞っていた。エゴの実は食べなかった。(本には果皮は麻酔に、木部は洋傘の柄に使うとありました。)

 斜面の杉林にはコアジサイの黄色の葉が枝を広げて林を明るくしていた。
マックラ滝は、奥まったところに高く、落差もかなりあり迫力。滝の裏には横に大きな亀裂があって、カワガラスの巣作りに良さそうだった。

マックラ滝

 沢のそばで昼食。カワガラスが沢沿いに飛んだ。空模様はますます怪しくなる。
大きなイワナが泳いでいるという産卵場所を橋の上から覗くと、川の隅に悠々と大きなのと小さいのと泳いでいた。

イワナ

 午後から次の丁字滝へ向かう。舗装道路で小動物の糞が大きなホオ葉に会席料理の1品のようにこぢんまりと乗っているのをめざとく見つけたのは長さんファミリー?思わず落とし主と脱糞の姿を想像した、タヌキが葉をまたいで…。
花は道のそばにシロヨメナ、トネアザミ?、ハキダメギク、イヌトウバナ?、オオダイコンソウの残り花が残っているぐらいで時期的か少なかった。
サルナシ、ヤマブドウ、ツノハシバミ、アケビなど期待する木の実はなく、次はフサザクラ、ゴミみたいな実。クサギの黒い実はパスした。

丁字滝

 少し下り、また林道にそれて、山の斜面を少し下ると丁字滝、落差はかなり。滑らかに3段に落ちて滝壺へ。スローシャッターで撮ると良さそうだけど、十分暗い。しばし観賞してもう一度舗装道路に戻り、ゆっくりと下る。開けた草原にジョウビタキの声を聞いた。
出発地点に戻り、分乗して集合場所に戻り着くと降り始めた、それもかなりの降りなので鳥合わせは木彫りの里工芸センターの中で行う。
コースタイムをIさんが記録していて、何と1時間1qという驚異的な遅さでした。

<霧降の木の実>

ナツハゼ カマツカ ムラサキシキブ

 

【報告: OT】
【写真: OT、MM、IT 】


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