日光野鳥研究会

第57回 観察会 報告

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日時: 2005年9月4日 10:00〜15:00
場所: 龍ケ崎周辺
参加者: 日光野鳥研:11名、龍ケ崎バードウォッチングクラブ:20名

確認できた鳥: カイツブリ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、タマシギ、コチドリ、コアオアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、タシギチュウジシギセイタカシギ、キジバト、ヒバリ、ショウドウツバメ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、セッカ、コジュリン、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます


参考:9/4の日光市内の気温と湿度のグラフ
(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)

参考:9/4の龍ケ崎の気温と湿度のグラフ


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−


9月4日(日)

 二年前の四月以来 二度目の龍ヶ崎への訪問となったこの日は 天気予報では夕方から雨という事でした。本来なら炎天下 暑い、暑い探鳥会となることろでしたが とてもしのぎやすい 明るい曇りの探鳥日和となりました。(暗い曇天はとても鳥が見難いのです。)日光からの車組みと東京からの電車組みが 市役所で合流しました。(佐貫の駅では 龍ケ崎バードウォッチングクラブの岸さんとYさんに暖かく迎えていただきました。)

 全員揃ったところで 龍ケ崎バードウォッチングクラブ(RBWC)海老原会長の御挨拶と 日光野鳥研のIさんからのお礼の挨拶 そして 松田先生からのお話がありました。引き続き岸さんからの 一日のスケジュールの説明を受けました。そして私達に もっとも会いたい鳥は 何ですか? という質問がありました。私はすかさず「タマシギです」と答えました。大方の方が「タマシギ」とお答えしたと思います。するとすかさず岸さんが「皆さんのためにとってあります。」とお答えになり 全員爆笑しました。そう言って頂けると こちらの期待は否応にも高まり 一瞬でも早く 探鳥に出かけたい気持ちになりました。龍ヶ崎の皆さんが車を出してくださり 7台に分乗して 早速出かけました。

 見渡す限り 一面たわわに実った稲田の中を 岸さんの車を先頭に進みました。最初の休耕田では 全員が車から降りて探鳥することになりました。(鳥が近い場合は 車の中からそーっと探鳥するのがベストだそうです。)3種類のシギがいたのですが 私はさっぱり 名前がわかりませんでした。岸さんからのお達しで3分間は自分でよく観察するようにという事で 図鑑をあちらこちらと探しました。いたのは タシギ、タガブシギ、クサシギでした。タカブシギは初見です。スコープで背中の模様を 何度も、何度もみせていただきました。タシギは図鑑を見ても 良くわかりませんでした。 ジシギの識別はとっても難しいとの事でした。

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 第二の休耕田は 水がたっぷりあり 遠くからも 沢山の鳥が見えました。特にサギが多くいました。その中に お目当ての一つであるセイタカシギの姿が ありました。岸さんを先頭に 車から降りて 観察しました。ここではセイタカシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、クサシギ、コチドリ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギが見られました。コアオアシシギは初見でした。それぞれの大きさが比較でき、とても参考になりました。

 第三の観察場所は 蓮田の中でした。第二の観察場所からは かなり走ったと思います。あちこちに蓮池の広がる地域で 人家もたくさん在るところで 車を止めて 又岸さんを先頭に進みました。蓮田の手前で 水生の雑草が20−30cmまばらに生えている所がありました。岸さんがスコープをセッティングして「はい、タマシギがいます。」とおっしゃいました。突然の事で 皆あわてて 双眼鏡を構えました。私は 左を向いた 一羽をゲットしました。思ったほど 綺麗ではないなと思いました。そしてスコープを覗かせていただくと なんと あのひょうきんで 可愛いいタマシギがいるではありませんか。右を向いて あの大きな目を閉じたり 開いたりしながら 一歩も動かずに じーっとして 私達を 楽しませてくれました。私が最初に見たのはオスでした。皆で 何度も、何度も観察しました。近くにタシギもいました。お名残り惜しかったのですが 時間も無いので 次に向いました。

 次の場所は 収穫後の 田んぼの中でした。一面の稲田の中を ぐるぐる廻っていただきました。今回は 車から降りずに 各自観察しました。私は 畦の側壁近くと 刈り取った田んぼの中のに数羽を確認しました。ジシギである事は 判りました。

 この場所を後にして コンビニに立ち寄り 昼食会場である 豊作村へ向いました。会場では 留守番組の皆さんが 私達のために 龍ヶ崎コロッケ、自家製漬物、冷たい飲み物、そして無農薬自家製葡萄を ご用意してくださいました。楽しい昼食の後 鳥合わせをしました。最後に観察したジシギは チュウジシギとの事でした。確認した鳥は33種でした。

 この後 海老原RBWC会長から コジュリンのお話がありました。コジュリンとの出会いから 今日に至るまでのお話を 興味深く拝聴しました。会長のお話から探鳥に対する真摯な取り組み、温かいお人柄がつたわり 龍ヶ崎バードウォッチクラブの素晴らしさのわけがわかりました。

 引き続き岸さんより ジシギの識別のお話がありました。これも又大変貴重なお話でした。ジシギを撮った写真の載ったプリントをいただき 識別に挑戦しました。後から説明していただき なるほどと 納得しました。「タシギよりチュウジシギのほうが 顔が可愛いいんですよ。」というお言葉には さすが数多く観察されている方のお言葉と感心しました。この後 一年間の「羽数順集計表」のプリントをいただきました。これも又大変な労作だと思いました。皆さんがこの統計のために協力しているという事に 心底感銘いたしました。(実際に見てない方には説明が難しいです。)最後に前回に引き続き お手製のミミズクをいただきました。そして次回は日光でお会いしましょうという事でおひらきとなりました。今回も会いたかった鳥達に会うことが出来ました。龍ヶ崎の皆様のご親切に心から感謝しています。次回の交流会も楽しみにしています。

<龍ケ崎の野鳥>


アマサギ

タマシギ

タカブシギ



タシギ
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チュウジシギ


セイタカシギ

【報告: NM】
【写真: ST、YR、MM、IT 】


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