日光野鳥研究会

第55回 観察会 報告

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日時: 2005年6月19日 9:00〜14:00
場所: 雲竜渓谷
参加者: 計17名

【雲竜渓谷】

確認できた鳥: ハヤブサ・ノスリ・オオルリ・ヒガラ・アマツバメ・イワツバメ・カケス・シジュウカラ・キセキレイ
声を聞いた鳥:

オオルリ・コマドリ・ウグイス・コルリ・エゾムシクイ・センダイムシクイ・メボソムシクイ・ホオジロ・コゲラ・ジュウイチ・ツツドリ・ホトトギス・カッコウ・ヤマガラ・ルリビタキ・メボソムシクイ・ミソサザエ・ヤブサメ

(稲荷川下流域)クロツグミ・キビタキ・イカル

観察できた木本・草本の花/実: クワガタソウ・ハタザオsp.・ミヅキ・コンロンソウ・ヤマツツジ・ミツバツツジ・サラサドウダン・サワフタギ・シロヤシオ・キバナウツギ・ミヤママタタビ・ヤマニガナ・コゴメウツギ・ヤグルマソウ・オオヤマフスマ・ムラサキサギゴケ・クルマムグラ・ハナネコノメソウ(の実)・オヒョウの実・イタヤカエデの実・クマシデの実・マユミ(蕾)・ツリバナ(蕾)・ヤマブドウ(蕾)
観察できた昆虫:

蝶:ヤマキマダラヒカゲ・クロヒカゲ・ミヤマカラスアゲハ・ウスバシロチョウ・アサギマダラ・スジグロシロチョウ・キチョウ・モンキチョウ・ヒオドシチョウ

蛾:イカリモンガ・シラフシロオビナミシャク・ユウマダラエダシャク

セミ:エゾハルゼミ

その他:

粘菌:ツノホコリ

哺乳類フン足跡:ツキノワグマのフン、ニホンジカの足跡・フン 

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます


参考:6/19の日光市内の気温と湿度のグラフ

(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−


6月19日(日)

 

 クロツグミがさえずる木彫りの里駐車場に、前回とほぼ同じメンバーが集合。9時少し前だが揃ったところで観察担当より簡単な本日の説明と挨拶の後、車4台に分乗し早速出発。

晴れ間が時々見える曇り空、湿度が高く、少々天気が危ぶまれる。予報では大気はやや不安定。

滝の尾神社前を通り、ゲートを通過して9:20、見晴台着。眼前の谷間に雲がたれ込めている。エゾハルゼミの大合唱で鳥の声はあまり聞けないが、あたりを見回していると「ハヤブサ」との声。雲間に軽快に飛翔するハヤブサ。やがて遠くなり雲中へ消える。まさか華厳の滝のハヤブサが現れたのか・・・との声もあり。華厳の滝のハヤブサは2羽巣立ったそうだ。ここから車3台で洞門岩前のスペース(標高1200m位)までのぼり、車をデポして徒歩で引き返しながら観察する。

9:40、下り始めるが、谷の上部の雲は次第に濃くなり、雨を気にしながらの観察。しかしながら、雨が近づくとハルゼミはぴたりと鳴き止み、鳥の鳴き声を楽しむにはかえって好都合。洞門岩前ではオオルリ、エゾムシクイがよくさえずっている。ジュウイチ、ツツドリの声も響いてくる。にぎやかな鳥の声と緑に囲まれた緩やかな下りが実に心地よい。 サラサドウダンやクワガタソウの花を見ながら下っていくと、左手の谷から柔らかなコマドリの声が響いてくる。近くなったり遠くなったり、ずっと聞こえてくる。数羽いるようだが姿は見ることができない。ホトトギス、ヒガラ、の声も間をうめるように右手から登場する。さらにはノスリの声が・・・との声も。

熊のフンが点々とある。苔みたいなキミドリのフンで草を食べている模様。 熊のフンにヤマキマダラヒカゲが集まってくる。

右手にハナネコノメソウあり、実をつけてるか、と思われたが、実はもうない。 イカリモンガが登場したり、背丈ほどもあるオニシダ、珍しいらしいオヒョウの実、ブーメランのようなカエデの実、アサキマダラ等を観察しながら展望台付近にまで降りてくる。 右手の斜面からコルリ、ルリビタキ、カッコウ、左手からはホオジロ。 途中で雨が降り出すが、小雨で風はなく大して気にならない。

11:13 展望台到着。ウスバシロチョウがサワフタギの花にたわむれている。空を斜めに見上げると、イワツバメに混じってアマツバメも。

12:00頃 オオルリが木のてっぺんでさえずり続けるのを聞きながら、ほぼ終点の地点についたところで、時々落ちていた雨はついに本降り。堰堤の上の木の下で雨宿りしながら、ピックアップに向かった車を待つ。

13:10 御葉平で、屋根のあるところで時々落ちる雨音を聞きながら昼食、鳥合わせの後、駐車場に戻って14:00頃解散。 天気がぎりぎりで、久しぶりの雲竜観察会だったが、鳥にも多彩な動植物にも満足した。

 

【報告: KT】
【写真: KT、YR、MM、IT 】


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