−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−
5月22日(日)
9時に滝尾神社駐車場に集合。まづまづの陽気に恵まれ、会長のご挨拶の後、9時半頃から行動を開始。行者堂の横を抜けて女峰山の山懐にある稚児ヶ墓を目指す。
駐車場から行者堂までのわずかな間にも、ラショウモンカズラ、マルバスミレなどの可憐な花に出会う。いよいよ山道に入ると間もなく、葉の形が亀に似るカメバヒキオコシ、その実が魚の尾のように広がるというトウゴクサバノオを教えていただき、なるほどと納得。ヒトリシズカ、フタリシズカの違いを話していると、藪の中からウグイスの声が響く。まさに老鴬の季節を実感。
この最初の上りを経ると、明るく開けた林道が見えてくる。そこで小休止。誰かが珍しいトンボを見つけて集合。そういえば子供の頃にはムギワラトンボ、シオカラトンボ、オニヤンマなどなど…日光市内でも沢山見られたのに、もう随分前から激減しているようだ。
ちょっと喉を潤してから少し急な上りを行くと、「殺生禁断境界石」と彫られた石碑がある。そこを過ぎると大きなヤマツツジの連なるなだらかな所に出る。所々にズミの木もあって、それぞれ、今が花の盛りだ。
ミヤコザサに覆われてはっきりしない道をさらに辿る。笹を踏みしめるサクサクという音を楽しみながら、鳥の声にも耳を傾ける。超新米のバードウオッチャーには判別のつかない鳴き声ばかり。ハルゼミの声もする。なる程これは蝉の鳴き方だと思う。
ミヤマザクラ、アオダモなどの高木の花木が見下ろしている。やはり今が盛りのよう。
メギという低木を知る。雌の木ということで、
誰かさん「なんで雌の木なのかしら?」
私「棘があるからじゃない?」
誰かさん「毒もあるのかしら」
・・・・・・?!
ヤマツツジの途切れたあたりで、カラマツの新芽を観察。鮮やかな緑色の葉をクッションにして、赤ちゃん松ぼっくりのような雌花が上向きに、地味な雄花は対照的に下を向いている。
あちらこちらと眼をやり耳を向けながら2時間余り、お子さんの「お腹すいたー」の声が聞こえた頃、ピンク、白、紫色の花が自然の配色を紡いでいるつつじの谷の上に。しばし、その幻想的な美しさに見とれる。目的の稚児ケ墓には未だ少しあるようだが、ここで昼食を摂る。
谷の向こうの裸木にいるオオルリを見せていただく。きょう初めて私の確認できた鳥だ。
昼食後は稚児ケ墓には行かずに引き返すことに。ウワミズザクラや、菫の女王だというサクラスミレを教えていただきながら下山。時々足元のサクサク音を消して鳥の声に注意を払う。声はするのに姿は全然見えずに残念。そろそろ、足に疲れが…。冬場の運動不足が悔やまれる。午前中に小休止をしたあたりで、雨がポツリポツリ。
先を急ぐように行者堂に戻ると、勤行なのか、修行僧らしい一団に出会う。一行をやり過ごして滝尾神社駐車場へ。そこから小倉山の日光ビールに向かい、各自飲み物などをいただきながら、鳥や植物合わせをする。皆さん鳥も植物もよくご存知で敬服。すっかり古くなった脳細胞だが、なんとか活用して徐々に知識を増やしていきたいものだ。
雨も本降りの気配の中、四時ごろ解散。
【報告: MY】
【写真: MI、MM、IT、YR】
|