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7月17日(土)〜18日(日)
「無人小屋に泊まる」というのが面白そうで参加しました。
志津乗越は戦場ヶ原から見える男体山の裏側に当たり、男体山の登山口があります。ここにあるログキャビン風の志津小屋を拠点にして、探鳥しました。
7月17日(土)9:30ごろ木彫りの里を9名で出発しました。参加予定だった松田さんが歯痛?のため参加できないのが残念でした。
<湯元>
まず目指したのが湯元温泉寺の湿原です。源泉が流れ出す泥沼でマガモ♀と思われる鴨とその幼鳥が一心に泥の表面をなめていました。くちばしで何か栄養分を漉しとっているようです。空にはイワツバメ、そして周辺のウラジロモミにアオサギがとまっていました。
「源泉の湯の中に虫がいませんか?」とBさんがいうので、皆でいくつかの湯溜まりを見ると芋虫の頭を細くしたようなのがゆらゆら湯の中を漂っています。あまり熱い中にはいないようですが「温泉虫」は確かにいました。ここでOさんが合流しました。
アカタテハ、シオカラトンボが飛び、エゾゼミが鳴く温泉寺を後にして湯元スキー場へ向かいました。ここで、今日初のホトトギスを聞き、ヤナギランを育成している場所へ歩こうとすると、前方にサルが1頭出てきて、見る間に我々に近づいてきます。直前で脇にそれましたが、なかなかの迫力でした。
スキー場の草地にはさまざまな蝶がいました。さながら、花にとまる蝶の撮影会となりました。甲虫では光沢緑色に黒い班のあるハンノアオカミキリの美しさが印象的でした。モズの幼鳥や、アカゲラ、イカルの声を楽しんだ後、昼食。そして志津小屋へ向かいました。
<志津乗越>
光徳入り口から三本松、志津林道を経て午後2時ごろ小屋に到着しました。空は雨模様のため、雨具を持って周辺の探鳥となりました。梢の中からはメボソムシクイ、ルリビタキ、ミソサザイ、ウグイスのさえずりが聞かれました。ここでYさんが合流しました。
山道では、逃げていく動物を発見。体は茶色、太目の尾の先は真っ白で、テンと思われます。ここで印象的だったのはウソの幼鳥です。成鳥と違うのは目の周りが白く輪になっている点。色彩はメス型でした。稜線上には、猛禽が2羽ほど見られましたが、同定にはいたりませんでした。Nさんお二人は、ここで日帰りされました。
小屋へ帰って寝袋の準備をした後、宴会になりました。冷えたビールが出てきたのにはびっくり。ご馳走になりました。そのほかウオッカ、ワイン、なんでもありで小屋の前に座り込み、あたりが暗くなるまで外にいました。この日は夜半から雨となり、寝ながら雨が激しさを増すのを聞いていました。
翌朝は早朝から探鳥。コマドリのさえずり、ビンズイやミソサザイ、ルリビタキの姿が見られましたが、途中降り出した天気雨が上がらず、小屋へ戻り朝食、撤収。戦場ヶ原へ向かうことになりました。途中、林道には登山者、そしてクルマが続々と上がってきます。中高年の登山ブーム、百名山ブームなのでしょうか。混雑してきました。
<戦場ヶ原>
赤沼から戦場ヶ原を散策。ホザキシモツのピンクの原にノビタキ、ホオアカ、アオジ、ニュウナイスズメが見られました。オオジシギは一声ふた声鳴きましたが、姿は見られず。ホタルブクロ、ヤマオダマキ、イブキトラノオなどが咲いていました。
さて、木道の脇でOさんが見つけたトンボは、この日の主役?ダビドサナエというのです。図鑑を開いた中に似たようなトンボが沢山いるのですが、「白っぽい点」があることで、同定。皆、納得。その後出現する虫、鳥、植物に「ダビド」の接頭語がつくことしばしば。
帰り際、赤沼近くでアカゲラやカケスがいるのを見つけ、しばらく見ているとオオアカゲラがいることに気づきました。しかも♂、♀が見え隠れしていて、皆で堪能することができました。ズミのある木道のところで鳥合わせをし、帰路に着きました。
途中、「やしおの湯」によって昼食。空はもう晴れていました。
【報告: TY】
【写真: OY、YR、YH】
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