日光野鳥研究会

第33回観察会 報告

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日時: 2003年9月28日 9:00〜12:00
場所: 日光雲竜渓谷(日向砂防堰堤周辺)
参加者: 28名

【日光雲竜渓谷(日向砂防堰堤周辺)】

確認できた鳥: カケス・ヒヨドリ・エナガ・モズ・シジュウカラ・カワガラス・ホオジロ・トビ・ミソサザイ・ウグイス・コガラ・コゲラ・ハシブトガラス・メボソムシクイ・セグロセキレイ
観察できた花: テンニンソウ・ヤマハハコ・ノコンギク・カメバヒキオコシ・ウメバチソウ・ダイモンジソウ・シラネセンキュウ・ツルウメモドキ(実)・サルナシ(実)・マユミ(実)・アケボノソウ・アキノキリンソウ・ツルリンドウ・ミゾソバ・サワフタギ(実)・オトコエシ・ナギナタコウジュ・シロヨメナシオガマギク
観察できたほ乳類: テン(糞)・ニホンザル(糞)・ニホンジカ(足跡)・アズマモグラ(死体)
観察できた爬虫類: ニホントカゲ・カナヘビ
観察できた昆虫: アサギマダラ・キチョウ

この色の種名をクリックすると写真がご覧いただけます


参考:9/28の日光市内の気温と湿度のグラフ

(グラフは日光市内のもので観察地の気温・湿度とは大きく違います)


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−


9月28日(日)

 カツラの木の甘い香りに誘われるように、28名全員木彫りの里に集合。すぐそばには、そっけない花をつけるヤマボウシの実がきれいな彩りを見せていました。誰かが「リキュール漬けにするとオイシイヨ!!」って。自己紹介が終わっていよいよ出発です。
 私たち二人は松田さんの車に同乗させてもらいました。ちょうどこの日は日光ツーデーウォークにぶつかり、白糸の滝の方に行く道は背中にゼッケンをつけた人たちでノロノロ進んだ。途中、ゼッケンをつけた若い美人に「松田さん、こんにちわ」と声を掛けられた。さすが有名人。人々の混雑を抜けると一路雲竜へ。アップダウンをくりかえす悪路を松田さんは上手に運転をこなし(失礼かな)質実剛健のこういう車が最高だとおっしゃっていた。ごもっともでございます。走る道すがら、道端のテンニンソウの由来をききました。天人?とはほど遠そうな虫食いの葉はスジだけが残り透けて見えるところからテンニンソウの名前がついたことを松田さんに教わり納得してしまいました。

 可愛いノコンギクの花が出迎える日向砂防ダムに着きました。雲竜の滝が見えるところまで行くと濃霧で何も見えないのでは!ということで、この周辺で散策することにしました。展望台で去年紫色に感動したサワフタギの実にまた会えました。砂防ダムに続くゆるやかな坂道を歩き始めました。白い小さな花のダイモンジソウ、ひっそりと咲くウメバチソウ、和菓子のようなヤマハハコ、秋の終わりの頃に赤い実をつけるツルリンドウ。咲いているツルリンドウは思いがけない出会いでした。カメバヒキオコシは多年草の山草でした。
 誰かが小さな糞をみつけました。パッと5・6人集まってきました。その糞をほぐし始め、鳥の羽毛だ!マッチ棒より細い穴のあいた骨を見て、これは鳥の骨だ!テンの糞かもしれない!とか。スゴイ、スゴイ・・・。途中キウィの味のするサルナシの甘い実も食べました。ヒョットしてキウィの原型?

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 松田さんから双眼鏡の使い方を教わりました。双眼鏡の中を縮めて両眼で丸く見えたらピントを合わせ、鳥を見つけたら鳥から目を離さずに双眼鏡は手探りで目に近づけると見つけた鳥を見失わない事を知りました。

 登りはキツイであろうことを想像しつつ、アキノキリンソウを見ながら細い階段をゆっくり砂防ダムへ下りていった。ゴロゴロした石に気をつけながら広い砂防ダムを歩いた。広い!本当に広い!展望台から見たはるか遠くのこんな所へ下り立ったことが信じられなかった。砂防ダムからの下は恐くて見ることが出来ませんでしたがITさんは四つんばいになってのぞいていました。とても良い安全な方法だと思いました。
 「帰りますよう」の声でボツボツ歩き始めたら、雨がポツン・ポツンときました。濡れることもない雨だったのでゆっくり坂を上り日向ダム展望台へともどりました。展望台ではSくんとKくんがルリ色をした二ホントカゲと遊んでいた。稲荷川下流域に着く手前で松田さんが「アッ、ネズミだ!」と車を少し先で止めて素早く飛んでいき、大事そうに抱えてきたネズミはアズマモグラでした。可愛い顔しているんですよね。

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 稲荷川下流域での昼食は天候不順のため舞茸ごはんが急きょ竹の子ごはんに代わったことは会長さんが一番がっかりされたことでしょう。なつかしい味のやきそば、ウィンナーと炒めたもやし、焼き肉は牛、野菜たっぷりのとん汁。STさんの畑のナスの漬けもの、ミョウガのしょうゆ漬け、甘いミニトマト、紫いもも始めて食べました。カケスの声をききながら食べる昼食、最高!!
 総会のときは雨が報告書を少々濡らしたが屋根のある下に入り無事終了しました。
午後3時頃、お腹もいっぱい、おいしい空気もいっぱい頂いて木彫りの里にもどった。皆笑顔の解散時にはカツラの葉が何となく紅葉しているように見えました。

【報告: IY、IY】
【写真: ST、MM、IT】


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