日光野鳥研究会

第16回観察会 報告

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日時: 2002年4月21日 午前9:00〜午後2:00
場所: 雲竜渓谷、滝尾神社(山内)
参加者: 27名

雲竜渓谷

確認できた鳥: ルリビタキ、ウグイス(V)、ミソサザイ(V)、コマドリ(V)、エゾムシクイ(V)、エナガ、アマツバメ、ヒガラ、ノビタキ、アカゲラ、トビ、イカル(V)、ゴジュウカラ、ハシブトガラス、(ハヤブサ)、(クマタカ)
確認できた花: オオカメノキ、アカヤシオ、ヤマネコヤナギヤシャブシ、タチツボスミレ、マルバスミレ、ミツバツチグリ、イタヤカエデ、オオヤマザクラ、クロモジ、エイザンスミレ、カタクリ、シライヤナギイワネコノメソウハナネコノメバイケイソウ
観察できた哺乳類: シカ死体

滝尾神社(山内)

確認できた鳥: オオルリ(V)、ミソサザイ、クロツグミ、カケス(V)、コゲラ、シジュウカラ、センダイムシクイ
確認できた花: コガネネコノメソウ、ネコノメソウ、ヒトリシズカ、ミヤマエンレイソウ、ヒナスミレ、フジスミレ、マルバコンロンソウ、ウスバサイシン、ハルトラノオ、セントウソウ、ヤマエンゴサク、モミジイチゴ、ヤマブキ、ニリンソウ、キケマン、フキ、ワチガイソウ
観察できた昆虫: イボタガ

稲荷川下流域キャンプ場

確認できた鳥: センダイムシクイ(V)、ヒヨドリ

※確認した鳥の括弧内は不確実、(V)は鳴声のみ


参考:4/21の日光市内の気温と湿度のグラフ


−写真をクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−

9時に集合場所へ滑り込みだった。
挨拶の後、それぞれ車に分乗、目指すいつもの雲龍滝に向かう。天気は曇天、天気予報では、午後から雨の確率50%だった。山をどんどん行く。まだ新緑が初々しい。途中車窓からカタクリの群生が見えた。沢の残雪に遮断されて車が進めず、徒歩で残雪を越える、足を滑らせるとそのまま谷底にまっしぐら、真剣に足元を固めながら、無事、小さな子どもも全員乗り越えた。ひと息ついて耳に入ったのは、ルリビタキの涼しそうな声、谷底からコマドリの声、エゾムイクイ、ミソサザイの元気な声。


そのまま落石がゴロゴロしている道を進むと、会長が鹿の死骸が4体を見つける。その回りには鳥の白いフンのあとがたくさん、死骸はもう毛皮化していて、ツノの付いた頭部も肉はほとんどない。会長いわく、恐らく断崖から足を滑らして滑落したのでしょうということでした。続く鹿たちも同じ運命、そして、死肉をあさったのは、カラスと、多分トビ・・・(-_-;)。

そこで見た花は、タチツボスミレ、イワネコノメソウ、ハナネコノメ、エイザンスミレ、オオカメノキ(花木)、ヤマネコヤナギ(花木)、岩にしっかり根をはって、枝を広げていたヤナギはシライヤナギらしい。

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雨がぽつぽつ落ちてきて早めに降りる、途中展望台で降りて観察する。斜面に薄いピンクのスミレ(マルバスミレ)が2つ咲いていた。
滝尾神社までの途中、ノビタキのオスが道のすぐ近くのロープに、ピロ〜ンと飛び出す。道のそばが好きらしく、しばらく楽しませてくれた。ルリビタキもつられて出てきたけどすぐにいなくなった。


滝尾神社は大きな杉林でうす暗い。ネコノメソウ、コガネネコノメソウ、ヒトリシズカ、マルバコンロンソウ、ハルトラノオ、セントウソウ、ワチガイソウ、ヤマエンゴサク、ミツバツチグリ、それから苦手なスミレが何種か、(フジスミレ・ヒナスミレ)みんな清楚に、ひそやかに咲いていた。
戻る途中、オオルリの声も、賑やかにさえずっていたが、姿は見えなかった。両手でバンザイしたみたいな葉を見せているウスバサイシン、これは私的に初認!。


それからキャンプ場、バーベキュー用の東屋で火を囲んで昼食をとる。しとしと雨が落ちる中、あたりの新緑と山桜とツツジで彩るぼんやり淡い風景につつまれる。
私はコンビニのいつものオニギリを今日は奮発して、大きなオニギリ(*^_^*)。また、仲間のSTさんの差し入れで旬のタケノコやご自宅でとれたシイタケなどの煮物を差し入れしていただき、みんなでごちそうになった。美味しかったです。
それから鳥、花、虫合わせで、色々な名前が飛び交う。中でもスズメガの一種、イボタガ、すごかった。幹にしっかりと貼り付いていて、動かないので最初目立たなかったけど、教えていただきじっくり観察するとすごい模様。やり過ぎじゃないの?と思うほど複雑な模様で、コテコテだった。

【報告: T.O】
【写真: IT、OY


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