日光野鳥研究会

第14回観察会 報告

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日時: 2001年11月23日 午前9:00〜午後2:00
場所: 雲竜渓谷 【標高1,150m〜1,350m】
東電貯水池 【標高600m】

参加者: 19名

確認できた鳥: 雲竜渓谷: トビ、ハシブトガラス、ハヤブサ、マヒワ、イワヒバリ、アトリ、マヒ ワ、ハギマシコ、ホオジロ、コガラ、ヒガラ
東電調整池: カワアイサ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、キンクロハジ ロ、ホシハジロ、ジョウビタキ、キクイタダキ、エナガ、コゲラ、ハシボソガラス
気になった植物: クロモジ
観察できた昆虫: トドノネオオワタムシ
観察できた哺乳類: サル(糞、声)、シカ(糞)、モグラ




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雲竜展望台から女峰山塊  朝9時に木彫りの里工芸センター駐車場に集合。空には雲一つ無い快晴。山々の稜線 も岩壁も非常にクリアで視界も抜群。風も無く暖かで、まさに今日飛ばなければいっ たい何時飛ぶのかという絶好の猛禽日和であった。
 自己紹介の後、車に分乗して一路、 雲竜渓谷へ向かった。次第に木々の葉が少なくなり、稲荷川展望台(日向砂防)では すっかり葉が落ち、冬の到来を待つばかりの様子であった。

雲竜滝近くから観察  展望台では早速猛禽のお出迎え。対岸の稜線上を流れる猛禽たちの影を発見。とて も遠くて小さいけれどどうやらトビのよう。全部で20羽近くいたようです。松田顧問からトビ、カラスを良く見ないようでは猛禽は見つけられないとアドバイスをいただき、違うのはいないかと目をこらすがなかなか見つからない。そのうち外山の頂上付近にハヤブサが現れた。遠いがおなかが白く体型もはっきり見えた。長い間旋回し て皆を楽しませてくれた。
雲竜滝近く  車に分乗し、さらに林道を奥へ向かった。車を降りて奥へ行くと林道上に転々と猿の糞が落ちていた。草の繊維や木の実の種が入っていた。もうそろそろ草も木の実も終わりそうなので、冬はどうするのだろう。今日は猿の声も聞くことが出来た。猿に比べ今日はあまり鹿の糞は見かけなかった。
イワヒバリ(TKさん撮影)  雲竜滝の見えるあたりまで行き、空を見上げるが、見つかるのはトビとカラスはかりであった。カラスがとても高い高度を飛んでいた。山岳地帯のせいなのかと、とても珍しく感じた。今日はノスリも現れない。こんな良い天気なのにいったいどうしたのだろう。雲竜渓谷の眺めを楽しんだ後、車に戻る。車に戻ると先行した人たちがイワヒバリを二羽見つけていた。人を恐れないので、間近で特徴もよく観察できた。

昼食の一こま  展望台に戻り昼食をとった。STさんよりさまざまな果実酒と漬け物の差し入れをいただきました。ハリエンジュ、ヤマボウシ、サルナシ、コーヒー豆等、さまざまな果実のお酒でとても楽しめました。ごちそうさまでした。食事中、白い綿をつけたような小さい虫が飛びかっていた。まるで小雪が舞っているよう。雪虫(トドノネオオワタムシ)と言うそうだ。雪がふり始める直然に一斉に群れて空を舞うそうで、なんともロマンティックな虫だ。

 その後、東電貯水池に向かった。東電貯水池の周囲は紅葉の真っ盛り。とても静かな、雰囲気の良いところだった。マガモ、コガモ、ホシハジロ等多くの種類のカモが集まっていた。オシドリが不在なのが残念だったが、カワアイサが至近距離で見られ、とても満足した。
キジの羽が落ちていた  傍の林道にきれいな羽が落ちていた。松田顧問の見立てではキジの胸の羽とのこと。鳥に生えている羽で実際に見えている部分は少ないそうで、確かにこの羽からとキジの胸の部分を想像するのは難しい。鳥の羽はなかなか奥が深そうだと感じた。クロモジの木があり、皆で芳香を楽しんだ。噛んでみたがとてもさわやか。キクイタダキ、エナガ、ジョウビタキもいた。その後、日光木彫りの里で鳥合わせの後解散した。

 今日はあまり猛禽の種類はあまり見られませんでしたが、天気に恵まれ初冬の日光の自然を満喫できた一日でした。

【報告: WY】

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