日光野鳥研究会

第10回観察会 報告

日光野鳥研top

日時: 2001年6月10日 午前9:00〜午後3:00
場所: 日光稲荷川下流域〜雲竜渓谷 【標高800m〜1,500m】

参加者: 35名

確認できた鳥: 【稲荷川下流域】
オオルリ・クロツグミ・ウグイス・センダイムシクイ・シジュウカラ・カケス・ノスリ・フクロウ・キビタキ・ツツドリ・ヒガラ・ホトトギス  以上12種

【雲竜渓谷】
ジュウイチ・ルリビタキ・ミソサザイ・メボソムシクイ・エゾムシクイ・ウグイス・ヤブサメ・アマツバメ・イワツバメ・コマドリ・コルリ・オオルリ・ノスリ・キセキレイ・マミジロ・カケス・ビンズイ・シジュウカラ・ヒガラ・ツツドリ・ホトトギス・コゲラ・ハシブトガラス  以上23種

観察できた花: 【バラ科】コゴメウツギ、クマイチゴ、シモツケ(蕾) 【エゴノキ科】オオバアサガラ 【ツツジ科】ヤマツツジ 【ゴマノハグサ科】クワガタソウ 【サクラソウ科】ユキワリソウ、クリンソウ 【ユキノシタ科】ウツギ 【キク科】ウスユキソウ、ヤグルマソウ(蕾) 【マタタビ科】マタタビ、サルナシ(蕾) 【タヌキモ科】コウシンソウ   【ニシキギ科】マユミ
  以上15種
観察できた昆虫: エゾハルゼミ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、ヒオドシチョウ、アカタテハ、アサギマダラ  以上6種
観察できた両生類: ヤマアカガエル  以上1種
観察できた哺乳類: ニホンジカ(骨)  以上1種




 関東の梅雨入り宣言後の観察会で天候を危ぶみながら9時集合を定刻前の7時過ぎに集合場所の稲荷川下流域のキャンプ場に到着。はっきりしない雲行きだが午前中は持ちそうだ。
雲竜<観察のスタート地点、アマツバメを観察

 未だ誰もいないキャンプ場ではクロツグミが姿は見えないが正統の鳴き声を定刻までたっぷり聞かせてくれた。その他オオルリ、カケス、ヒガラ、センダイムシクイ、ツツドリ、ホトトギス等声のみだった。姿も見たいものだと贅沢な不服を云ったら、この時期これだけ聞こえれば充分ですと窘められた。遙か遠にノスリが樹上にピーピー鳴きながら止まっていた。

 定刻前に10種類以上見聞きした後、分乗して雲竜渓谷へ向かう。
のんびりと花を観察しながら

 雲竜の展望台では完全にガスった状態で何も見えなかったが、お陰でジュウイチが鳴きながら頭上数メートルを通り過ぎて皆さん感激。「霧がなければ見えた」と「霧で姿が見られないから近くを飛んだ」と意見が分かれた。
他は春蝉がうるさく鳥の声は殆ど聞こえなかった。

 早々に雲竜渓谷を目指す。車を降り、徒歩で登る頃から霧も晴れヤマツツジ、ユキワリソウ、コウシンソウと花々も登場。鳥たちもオオルリ雄雌、コマドリとコルリの歌い分けその他と賑やかで下山後の昼食に大幅に遅れた。

 昼食は雨を避けて小倉山の釣り堀に変更になったが、福田会長のご尽力で生ビールともども舌鼓を打って賑やか和やかに進行し散会後雨となった。

 本当に雨にならない観察会を今回も証明した。


子どもたちは花より団子(水)

ユキワリソウ・コウシンソウ
の咲くガケで観察

右のガケにはコウシンソウの群落が

【報告: TO】


日光野鳥研top