日光野鳥研究会

第5回観察会 報告

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日時: 2000年9月15日 午前8:00〜午後2:30
場所: 雲竜渓谷

参加者: 17名

確認できた鳥: クマタカ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、カケス、アカゲラ、アオゲラ、ホオジロ、シジュウカラ、エナガ、コガラ、ヒガラ、コゲラ、ゴジュウカラ、ビンズイ、イワツバメ、ウグイス、メボソムシクイ  以上18種
観察できた花: シロヨメナ、ノコンギクテンニンソウウメバチソウヤマトリカブトシオガマギクミヤマコゴメグサ変種、ウスユキソウ、ゲンノショウコ、ビランジ、カワラナデシコ、ダイモンジソウ、カメバヒキオコシ、ヤマハハコ、アザミsp  以上15種
観察できた昆虫: シータテハ、キタテハ、アカタテハ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ウラギンシジミ、ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、アサギマダラ
アキアカネ、ルリボシヤンマ
エゾゼミ、コエゾゼミ   以上13種
観察できた動物: ニホンザル 以上1種


報告者: IO

雲竜展望台で観察
 深い霧が立ちこめた早朝4時半、取手を出発した。
 道中、雲行きも怪しく、天候が気に掛かったが、それも日光までだった。集合場所の稲荷川下流域に着く頃にはピーカンになり、その日の期待に胸が膨らむ。

雲竜展望台から赤薙山方面
 期待たがわず、出席者が集まり出発の準備をしていた8時半頃、早くも北東上空にクマタカが出現した。前回よりも低く、近く、ゆったり旋回し、更に順光だったために全員がたっぷりと観察できた「納得のクマタカ」であった。
 こりゃ幸先が良い、次は本命だと、人も車も跳ねながら目的地の雲竜渓谷へ向かった。

雲竜滝近くで植物観察
 雲竜渓谷の展望台では、西側の山の斜面にコガラ、ヒガラ、エナガ、ゴジュウカラが可愛い姿を現し、我々を楽しませてくれる。
 「真打」「真打」とお題目を唱えながら滝の見える奥まで踏み分けて行ったが、残念ながら「真打」は登場しなかった。しかし、我々だけでは滅多に入れない渓谷は、そこに生きている様々な生物に接する機会を提供してくれた。「9月では初認です」という松田さんの解説が付いたメボソムシクイの囀りが、渓谷の奥に行くにしたがい、あちこちに聞こえたのは驚きであった。踏み分けて行った先では鹿の声ならず「フン」にまで出会えた。

野鳥研コック担当兼ビール職人
 鳥以外にも、渡り蝶のアサギマダラ、花の大きさが平地とは違うヤマトリカブト、高山植物のビランジ等、日ごろお目に掛かれない蝶や花が観察でき、いつもながらカメラマンも大忙しであった。

 さて、集合場所に戻り会長が用意してくれた昼のバーバキューにも感激だった。
 初体験の鹿の肉の美味しさ、また「或る会員」から提供されたお手製ビールの乙な味は日光野鳥研究会ならではの楽しみではないだろうか。

 もちろん、「鳥、昆虫、花合わせ」と「総会」もなごやかに行われ、散会となった。



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