
前日の雨がうそのような晴天の中、第4回観察会はスタートした。当会にはよほど行いの良い人がいるらしく当会の観察会は4回とも晴天に恵まれているそうだ。ペンション・シャトールイーズ前に予定どおり8時に集合、今回は27名と大人数で、簡単な自己紹介の後5台の車に分乗して出発。
今回も福田会長のおかげで、通常は車では入れないところに案内してもらう。裏見の滝からゲートを空けて男体山の裏側に向かう林道を上っていく。車で何処まで行けるのかわからないが志津小屋を通り光徳に抜ける山道だ。

最初の休憩の際、降りてきた正体不明の車に遭遇。急いで引き返していったので、最初はすれ違うために親切にバックしてくれたのかと思ったら、分岐点まで行っても先ほどの車が見当たらない。福田会長の話ではおそらくシカの密猟かなにかで逃げたのではないかということであった。

その分岐店でホオジロを観察していたところキョロン、チィーという鳴声、アカハラ、もしかするとマミジロ?その後姿を確認できてアカハラと判明。鳴くのがへたなのでまだ独身なのだろうと松田顧問が説明してくれた。松田顧問の説明は本当に勉強になる。この近くのササの中で「クックック」という声が聞こえたという会員がいた。福田会長に確認しなかったが、キツネだっただろうか。

更に上に登り出発、休憩の後、見晴らしのいいところに到着。男体山、中禅寺湖が望める場所で、この位置から見るのは初めてである。すばらしい眺望にみとれていると、男体山をバックに猛禽が出現、遠くて難しかったが、松田顧問が最終的にハチクマと確認してくれた。この周辺で植物、蝶など皆が多く観察していたが、残念自分にはレポートできるほどの知識がない。
ヤマジノタツナミソウ【写真】
コバノイチヤクソウ【写真】
バイケイソウ【写真】

この後もと来た道を引き返し、慈眼の滝(でよかったのかな)に向かう。途中車の中から同乗の加瀬さんがホオジロやビンズイを発見。加瀬さんは本当に目がいい。
慈眼の滝の少し上流に到着し、昼食の準備にとりかかる。と加瀬さんが、遥か遠くの木にノスリがとまっているのを発見。このノスリは帰るまでずっととまっていてくれた。ここでキセイレイやカワガラスを見ているうちに猛禽が出現、わりと近くで何回か出てきてくれ、翼を縮め降下するなど皆を楽しませてくれた。もう日も高く下面がはっきり見えなかったが、松田顧問がクマタカと識別。クマタカをこれだけ観察するのは初めてである。

そうこうしているうちに昼の準備が完了、福田会長が用意してくれたのはチタケのてんぷらうどん、これが最高においしかった。そのほかにもおにぎりとおかず、食後にはスイカまで、これで千円の参加費は申し訳ない気がする。大変ごちそうになりました。
食後周囲を観察していたところ誰かがキセキレイの巣があるとのこと。高倍率のスコープを借りて見たところ確かに草の根元に鳥の顔が見えた。それにしてもこんなのを見つけるとは、当会の会員はなんてすごいんだろうとつくづく感心した。

帰り際に松田顧問がカモ類の羽毛を発見した。こんな川に夏いるのは通常考えるとオシドリだそうだが、どうもそうは見えないという。顧問が持ち帰り調べてみるとのことだが、もしかするとと考えるとわくわくする。ここではその他モズやサルの糞が発見された。
この後慈眼の滝が見えるところまで戻る。数人がシカ、アカゲラ等を見たとのこと。

それから裏見の滝まで戻り、それぞれ滝まで行ってみる。途中ミソサザイがいたということだが、残念気がつかなかった。
その後ペンションに戻ったのが午後4時30分、鳥、昆虫、花あわせをおこない、次回9月15日の総会の日程を決めて解散となった。
時期的なこともあって、今回はそれ程多くの鳥は観察できなかったが、初めて見る景色と野外で食べるチタケうどんのおいしさを十分に堪能できた一日だったと思う。会長、顧問、そして設定してくれた幹事さんにお礼をいって報告を終わります。

参考:
7月16日の日光市内の気温と湿度のグラフ
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