<日光野鳥研究会 第49回行事>

「バードリスニング講座」


 「バードリスニング講座」と題して、日本の野鳥録音の第一人者、蒲谷鶴彦氏をお招きいたしました。
 蒲谷鶴彦氏は日本で最初のレコードの音源提供をはじめ、文化放送の番組「朝の小鳥」を50年にわたって制作されてきました。そのため、日本でもっとも野鳥の声に接してこられた方でもあります。
 その先生をお招きして、野鳥の声の聞き分け方のポイントから愉しみ方までを、実際に日光で録音された音源とともにお聞かせいただくことができました。また、蒲谷氏と松田さんによる対談から、バードウォッチングを極めた蒲谷氏の人生を語っていただきました。


■日光野鳥研究会 第49回行事

テーマ:「バードリスニング講座」
講師: 蒲谷鶴彦氏・松田道生氏
日時: 12月19日(日) 午前10時〜12時
場所: 日光田母沢御用邸記念公園 研修ホール

■録音ファイル (合計118分)※ダウンロードしてからお聞き下さい。

1.あいさつ (5:01) 768KB
 http://nwbc.jp/kabayakouen/041219-1.wma

2.-蒲谷鶴彦氏講座-「野鳥の声の愉しみ方」 (60:02) 8.8M
 http://nwbc.jp/kabayakouen/041219-2.wma

3.-蒲谷鶴彦氏・松田道生氏 対談-「私が鳥の声に魅かれるわけ」 (53:55) 7.9M
 http://nwbc.jp/kabayakouen/041219-3.wma

蒲谷鶴彦 氏
 1926年、東京新宿生まれ。小学生の頃より野鳥に興味を持ち、中学生のときに日本野鳥の会に入会する。現在、日本鳥学会名誉会員、財)日本野鳥の会学術顧問。
 戦後間もない1951年より野鳥の声の録音を始め、1955年には日本で初めての鳥のレコード『野鳥の声 全三巻』をビクターレコードから出した。1953年5月からは、文化放送『朝の小鳥』の制作にかかわり、この番組は1959年から1992年までの33年間は毎日、現在は毎週日曜日に放送され、通算1万4千回を超える長寿番組となっている。また、2003年には放送50周年を迎え、記念のCD『朝の小鳥』が制作された。
 この番組のために日本国内はもとより世界77ヶ国にわたり野鳥の声を求めて飛び回り、その種類数は1,000種類を超えている。この膨大なコレクションをもとに、1995年に集大成ともいえるCD付き図鑑『日本野鳥大鑑鳴き声333全2巻』(小学館)を制作した。当書は各界から高い評価を得て、2001年には『日本野鳥大鑑鳴き声420』として増補されている。現在、発行を手がけた鳥の声のレコード、CD、CD-ROM、CDブックなどは、60点を超えている。
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松田道生 氏
 1950年、東京板橋生まれ、財)日本野鳥保護連盟、財)日本野鳥の会職員を経て、現在フリーランス。野鳥に関する著述、講演などを通じて自然保護のためのバードウォッチングの普及に努めている。また、NHKラジオの『夏休み子ども科学電話相談』、TBSラジオの『全国子ども電話相談』の解説者としてなど、番組のコメンテーター、監修を多数手がける。現在、財)日本野鳥の会評議員、立教大学兼任講師、日光野鳥研究会顧問。
 『理科の教育』(日本理科教育学会編集)に寄稿した『スズメが天然記念物になる日』が1990年度の文藝春秋ベストエッセイに入選し『チェロと旅』に収録。企画構成、執筆の『みる野鳥記』シリーズ(あすなろ書房)が第40回産経児童出版文化賞を受賞した。
 おもな著書に『野鳥観察図鑑』(地球丸)、『カラスなぜ襲う』(河出書房新社)、『大江戸花鳥風月名所めぐり』(平凡社)、『野鳥を録る』(東洋館出版社)などがあり、蒲谷鶴彦氏の『日本野鳥大鑑鳴き声333全2巻』と『日本野鳥大鑑鳴き声420』の解説文を担当した。この他、監修図書、編集著書、報告書など70冊以上を手がける。
 なお、野鳥の録音は蒲谷鶴彦氏の教えのもとに10年を超え、自作のCDのオオルリ、クロツグミ、キビタキ、コーラスなどを収めたオリジナルCDなども制作。また野鳥の声と録音についてのWebサイト「Syrinx」 (www.birdcafe.net/syrinx-index.htm)を運営している。
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